今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2015年8月24日月曜日

「第6回山頭火検定」の受験者募集します。

 「山頭火検定」のお知らせです。 

秋立てども、長袖シャツの出番はまだのようです、毎日ムシムシとしています。

山頭火の命日に実施している「山頭火検定」の日が近づいてきました。

第6回目の「山頭火検定」のご案内をします。



 第6回山頭火検定


試  験 日  平成27年10月11日(日) 13:00~14:00


試験会場  みゆき会館(℡ 089-924-8965)
          (松山市御幸1丁目476 護国神社西隣)


検定料   一般 ¥1000  高校生以下  ¥500


      検定料の振込は、最寄の郵便局の「振込取扱票」で。
      ・振込先 口座記号番号 01680-3ー108377    
      ・加入者名   まつやま山頭火検定実行委員会            


募集期間  8月24日(月)~9月25日(金)


申込方法  ハガキまたはFAXで、下記の申込先へ。
       (住所・氏名・電話番号・年齢・性別を記入。)


試験要項  60問・択一式  正解率70%で合格認定。


『山頭火検定・公式テキスト』(¥600)より90%出題。


過去の検定問題は、HPのジャンル別情報の「山頭火検定問題」をクッリクすれば、参照できます。


※『山頭火検定・公式テキスト』は、子規記念博物館、一草庵で販売しています。
 遠隔地の方は、下記の<申込先>へご連絡ください。 <申込先> 〒799-2651  
 愛媛県松山市堀江町甲1615-3
                   NPO法人まつやま山頭火倶楽部
                        TEL 090-6882-0004 
                        FAX 089-978-5959




 <  連絡事項! >

 事前対策として、「山頭火検定テキスト」を教材として、山頭火勉強会を開催します。


      「山頭火講座」  受講料は、無料です

 日時 平成27年9月27日(日) 13:00~15:00
 会場 松山市ハーモニープラザ 3F 多目的室2(北)
       松山市若草町8-3 (089-933-9211)
       

2015年8月23日日曜日

『第五回一草庵・夏の子どもまつり俳句賞』の紹介します。


『第五回一草庵・夏の子どもまつり俳句賞』



                                                          
小西昭夫・選

【特選】せん風機兄弟ゲンカの原因に 清水小4年  野崎一真

とにかく暑いので扇風機の風が欲しい。少しでもたくさんの風が欲しくて、
風の取り合いで兄弟ゲンカが起こったのだ。こんな経験を持つ人も多いのでは。

【入選】なかよしの友だちみたいさくらんぼ 清水小4年 太場信之介

さくらんぼは同じところから出た2、3の茎の先に実る。真っ赤に熟れた
さくらんぼは、本当に仲よしの友だちみたいだ。

【入選】蚊にさされぷくうとふくれた足の裏  湯築小6年  中野智之
蚊は皮膚が硬い足の裏まで刺すんだね。ぷくうとふくれた足の裏の痒いこと。
足の裏に意外性があって面白い。
【入選】 セミの声虫とりあみといそぐ足     姫山小4年   渡邊 吏
セミの声を聞いて、急いで虫取りに行こうとする気持ちがよく出ている。
  特に、「急ぐ足」としたところが素晴らしい。

【佳作】きょうもあめわたしはおうちかえるはおそと  
                                    清水小1年   小野芽咲
雨が続いているからわたしは外に出かけられない。「わたしはおうち」「かえる
はおそと」の対比的な表現がリズムがあってかわいらしい。

【佳作】ベランダの今年のゴーヤ大きい葉    湯築小5年   宮本柚花
ベランダにゴーヤを植えたが、今年のゴーヤは上手く育って大きな葉をつけて
いる。素敵なグリーンカーテンができることだろう。

【佳作】日光が食べろと言ってるかき氷      姫山小3年  上野 稜
ぼくが食べたいのではない。日光が食べろと言っているから食べるのだ。
ホントだよ。日光が食べろと言ってるから食べるんだよ。笑える。
白石司子・選

【特選】夏休み海だプールだ宿題だ      清水小4年  保手浜 凱
君が待ち望んでいた楽しみがいっぱいの夏休み。それが、「海だプールだ」に
よく出ているし、最後に「宿題だ」としたことで、優先順位もよく見えてくる。
まず、海、次にプール、そして最後に少々(?)宿題。二学期が始まる頃、
きっと君は真っ黒に日焼けしているね!「だ」・「だ」・「だ」のリズムもいい!

【入選】せみの歌はみがきの音と合唱中    清水小6年   神田凌吾
食後には、いつも「はみがき」するけど、多分、これは朝の景なんだろう。
せみの歌とはみがきの音の合唱で、今日も元気に、そして楽しく、
一日がスタートする。

【入選よるしずかもりでたたかうかぶとむし 湯築小1年 山下蒼生
    しずかな「よる」には、にんげんたちはねむりにつくのに、ふと、きみは、
「もりのかぶとむし」のことを、おもったんだね。「よるには」ではなく、
「よるしずか」としたことで、たたかう「かぶとむし」の「ようす」や「おと」
 までがきこえてきそうだ。

【入選】この気もち家族で伝えるばんご飯   姫山小4年  石田和也 
時くらい。「気もち」ではなく、「この気もち」としたことで、胸の内から
取り出してきた気持ちのような感じが伝わってくるし、「父」とか、「母」
ではなく、「家族で」としたことで、朝はあわただしく、昼間は学校やお勤め
に出ていて、家族がそろうのは、ばんご飯の一家団欒の様子も伝わってくる。

【佳作】いつのまに風がいっしょに勉強中   清水小4年   宇都宮萌香
季語はないけど、一句全体からは、何となく夏を思わせる。暑いんだけど、
何か気持ちいい。それは、風が君といっしょに勉強しているから。この風っ
ていつのまに来たんだろう。

【佳作】夏休みはじまってしまうどうしよう 湯築小1年   岡田唯花
この句がお母さんのものだったら、「どうしよう」から、困惑気味の姿が想像
されるが、夏休みを楽しみにしている君だから、きっと、「あれもしたい、
これもしたい、結局、どうしよう」ということなんだね。

【佳作】ミニトマトじぶんでそだててすきになる姫山小2年 池永 陽
もしかしたら、トマト嫌いだった君。でも、苦労して自分が育てた、そして、
ミニサイズなら、あら、不思議、大好きになったんだ。

本郷和子・選
【特選】ごうかいなスマッシュ決めた夏の空 姫山小4年   池永 修
   テニスのボールで、スマッシュ決めた時の喜びが、見えるよう。
  夏の空の青さも目の前に広がります。

【入選】満天の星は花火の落し物           粟井小4年    今岡孝太郎 
花火の後、空を見ると、満天の星が見えたのでしょう、まるで
花火が散らして行った花火のかけらのようだったのか、
それを、花火の落し物といったところが、素晴らしい。
【入選】雲は画家私の似顔絵えがいてる   姫山小6年    松岡美季
  雲がいろんな形をして、自分の似顔絵みたいと思える
 ほど、感動したのでしょう。雲を画家と言ったことでも
素敵です。季語がない俳句も、俳句と言えます。

【入選】まどの外かえるの合唱ガキグケゴ  清水小4年   太場信之介
   かえるの鳴き声をガギグゲゴと表現したことの面白さ、たしかに、
   その通りです。発見がすごい。

【入選】ゆかた着て夕日ながめる五色浜      湯築小5年  荒木亮祐
    ただ夕日ながめるのでなく、浴衣を着ているのが、絵になっています。
五色浜の景色にぴったりとして美しい。
【佳作】 くまぜみが木からなかまを見上げてる     姫山小3年   三好詠太
    せみの鳴く声をいっているのでなく、くまぜみが、見ている様子を
想像したのでしょう、仲間は飛んでいったのか、それとも木の上のほうで、
鳴いているのかも知れない。

【佳作】一年生あさがを咲いて笑顔咲く  清水小6年  シュマスマン・リアン
    一年生の子たちが、朝顔の世話をしているのが、観察しているのか、
   咲いているそばで、笑顔が、咲いていると表現したところが、上手。
【佳作】まっかだねいのちは一つミニトマト  湯築小2年   吉田晴紀
 真っ赤にうれたミニトマトを、命は一つと言って、俳句にして驚きです。
本当に、人間も、トマトも、みんな命は一つです。

     
熊野伸二・選

【特選】せん風きあああああああうちゅう人  湯築小3年白川真圭
扇風機の正面に立つと、確かにこの句が言うように「あああああああ」に
なりますね。言葉を発すると、さらにおかしな「あわあわあわわ」にも。
中7を全部「あ」でまとめた大胆さにも脱帽。

【入選】なつがきたぼくはぷうるでうおになる 湯築小1年田中祐樹
夏は学校が休みになり、子どもたちは海やプールで泳いだり、山や森で昆虫採集
したり、楽しいシーズン。ぼくも水を得た魚さながらに、プールで魚のように泳
ぎが楽しめます。

【入選】風穴やかっこうの声すずむ森     姫山小6年  守谷柊真 
作者は、東温市上林の皿ヶ嶺山麓の風穴を訪ねたのでしょうか。ヒマラヤの
青いケシの花が咲く風穴で、涼しい風が吹き出ています。カッコウの鳴き声
もあって、快適空間の森です。
                                 
【入選】かささすときゅうにきこえる雨の音 清水小4年 永見一翔 
雨が降っても強い雨でない限り、音は聞こえません。ところが、傘をさすと
「ぱらぱら」「ばらばら」と雨が降っているのが、確実に解ります。「きゅうに
きこえる」がうまい。 
                                   
【佳作】ゆかたをきおまつりにいく母といく 湯築小2年 岡野双葉
浴衣を着る季節だから、お母さんと夏祭りへ出かけるのでしょう。
「おまつりにいく母といく」と「行く」を二度用いたところに、作者の期待
感や喜びが表現された。 
                                    
【佳作】かくれんぼ二ひきの金魚「もういいかい」
                          姫山小4年 小島彩聖 
家で飼っている金魚が、金魚鉢の中で追っかけっこしたり、かくれんぼしたりする
のを、観察したのでしょう。作者は、金魚の身になって「もういいかい」と声を
掛けたのです。
                                        
【佳作】カブトムシつちがとびちるおおげんか
                          清水小2年 栗田紗梨菜  
カブトムシは、元気者の昆虫で知られます。オス同士は、餌やお嫁さんを
めぐって、はでなけんかをする場合があります。作者が見たけんかは、
土が飛び散ると大げんかだったのです。  


2015年8月22日土曜日

「第5回一草庵・親子俳句絆賞」の公開。

第5回一草庵夏の子ども・親子俳句絆賞』の紹介です。


      一草庵・親子俳句絆賞』




〈姫山小学校 〉 小西昭夫選
 
あいうえお読み書きがんばる五十音 西山心希(1年)
ランドセルまだまだ大きい一年生  西山 愛美()

 読み書きをがんばる1年生の子供とそれを見守るお母さんのあたたかい
 眼差しが心地よい。

〈姫山小学校 〉 白石司子選 

お気に入りわたしの名前柚の花  守谷柚花(3年)
柚の花娘の名に込めた健康美    守谷真由美(母)

 柚の花からもらった名前「柚花ちゃん」って、かわいい名前だね。
 でも、お母さんはかわいいだけではなく、健康美も名前に込めている
 んだって!そういういきさつを聞いたら、もっと、もっと、わたしの
 名前がお気に入りになるね。

 〈姫山小学校 〉 本郷和子選
 
海風とばあちゃん見おくる観光港  近藤漱太(2年)
おばあちゃんが船に乗ってどこかへ行かれるのでしょう、海と一緒にに送る、
その様子が微笑ましい。
定年を迎えて今宵菊の酒       野崎操子(祖母)

定年を迎えて安どの気持ちでお酒をたしなみ、お祝いをしているのだろう、菊の酒が
一句を引き締めた。

 〈湯築小学校 〉 白石司子選

せんぷうきいちねんぶりにこんにちは  飛田奈々穂(1年)
初ゆかた鏡の前でひとまわり         飛田 歩乃佳(14歳)
ふん水に飛び込む娘叫ぶ母          飛田 圭子(母)

夏になれば、あたりまえのように出してくるせんぷうき。それに「こんにちは」と
あいさつするやさしさ。そして、今年初めてのゆかた
を着て、鏡の前でひとまわりして、ちょっぴり大人っぽいふんいきを味わっている君。
母はといえば、子どもたちの突発的な行動に振り回されている。
そんな明るい家族像が見えてくる。

〈湯築小学校 〉 熊野伸二選

しちゅうよりぐんぐんのびろあさがおよ  神野 秀真(1年)
朝起きてあさがお見にいくわが子かな    神野 朋子(母)

 朝顔を植えると、蔓が巻きつく支柱を立てます。その支柱も越えるくらい
「ぐんぐん伸びろ」と励ます少年。その子どもを、ちゃんと観察して、
 見守っている母の好ましい関係が、俳句になりました。

〈清水小学校 〉 本郷和子選 

歯ならびをとうもろこしとくらべたよ  松原 愛(3年)
きれいな歯並びをしている子なのだろう、とうもろこしもきちんと、
そろって、粒がならんでいる、感心しました。
とうもろこしほおばる笑顔里の山     松原知津子(母)
田舎に行って、とうもろこしを親子で食べているのかもしれない、
みんなうれしそうにほおばる様子が見えてきそう

 〈清水小学校 〉 小西昭夫選 
すいか食べさあたいけつだたねとばし  木下 陽渡(3年)
父と子でスイカスイカと連呼する     木下 久美()
スイカをめぐる父と母と子供の関係がとても素敵だ。二人の子どもを抱えた
お母さんの大変なこと。微笑ましい。





     『一草庵家族俳句特別賞』

〈小西昭夫選 〉

風鈴が音でしらせる子どもの帰宅  湯築小 新山 智子()

子どもが帰宅するときは風鈴の鳴り方も違うのだ。下5の字余りが子どもを
待つお母さんの思いを的確に伝えてくれる。

おまじないかけたよトマト赤くなれ 姫山小  築山有紀()

この童心の輝き。そうか、トマトが赤くなるのは有紀さんのおまじないのおかげなの

〈白石司子選〉
波の音近く感じる夏休み     清水小 中川友美(母)
水遊び姉弟仲が強くなる     中川周郎(父)

海に来ているから波の音を近く考えているのではなく、夏休みを想像したから、
波音を近く感じたと考えたい。そして、裸、或いは、水着などでしている水遊
びを見て、「姉弟仲が強くなる」と感じたのである
「仲がよくなる」ではなく、「仲が強くなる」としたことがこの句の手柄である。
かぶと虫夜にストレスばく発だ   湯築小 池内真奈(3年)
梅雨晴れやかたつむりたち夕涼み    池内謙一郎(6年生)
「梅雨晴れ」の句は、一句の中に季語が三つもあるが、作者とかたつむりが一緒に
夕涼みをしているようで「をかし」味を感じさせる。また、「かぶと虫」の句も、
日中は人間に観察されていて、そのストレスを夜にばく発させているという発想に
俳諧味がある。

〈本郷和子選〉 
かき氷舌の赤さを競いけり    清水小 越智睦枝(母)
いちごのシロップで、舌が赤くなっているのを、見せ合っているのだろう、
競いけりと、結んでいるところが愉快
太陽と向日葵二人対話する    湯築小 髙岡真理子(母)
太陽と向日葵を二人として、向き合っていることを、対話するとしたところが、
飛躍して面白い。

〈熊野伸二選〉 
夏休み海と山そして宿題の山   姫山小 近藤漱太(2年)
夢路より戻されし朝蝉の鳴く         近藤 彩(母)
夏休みを迎え、海や山へ行けるーと喜んだのだが、どっこい宿題も山ほどあると
気づく滑稽さがある句。母親は、夢を見ていた朝、蝉の大合唱で楽しかった夢の
世界から暑い現実世界へ引き戻された。

















               




2015年8月17日月曜日

一草庵夏の子どもまつりの記録

「第5回一草庵の夏の子どもまつり」も、関係者の皆さまの協力でうまくいきました。

スナップ写真で、その記録を紹介します。

愛媛新聞の豊田記者が、記事にしてくれました。



①お祭りのはじまる前・・・。


受付を開始しました。

②子どもたちの俳句表彰です。

テレビ局の取材です。

③「山頭火紙芝居」を見る子どもたち


④そうめん流しスタートです。


⑤スイカ割りに列ができました。

アメリカ人 「スイカ割りはじめでです。」
一草庵へホームスティのアメリカ人訪問です。