今週の山頭火句

今週の山頭火句 ひよいとたんぽぽ朝風そよぐ  山頭火

2023年5月16日火曜日

新聞掲載「第18回俳句一草庵」

 新聞報道「第18回俳句一草庵」に記事を掲載します。







「第18回俳句一草庵」の選評

 公開俳句大会「第18回俳句一草庵」は、四年ぶり一草庵広場で、雨のなか70人以上の人が三回して開催することができました。 

 各選者による選評を掲示します。

 


















2023年5月9日火曜日

第18回公開俳句大会「俳句一草庵賞」決定!

  公開の俳句大会を4年ぶりに開催。雨の中、高校生を含めた70名以上参加者で

一次予選句36句をトーナメント方式で、ディベート及び投票し、「俳句一草庵大賞」を

選びました。選定ばれた俳句を紹介します。



 俳句一草庵大賞
 飛び石や彼の歩幅をたんぽっぽ   西予市  宇都宮諦愚

 松山市文化協会会長賞
  寄せ書きの言葉に詰まる春時雨  松山東高校 竹本よつ葉

山頭火一浴一杯賞
  春の月忘れることは許すこと   伯方児童クラブ 村上 愛

山頭火柿しぐれ賞
 一村を揺らしてゐたり麦の秋    松山市  清水康文












2023年4月27日木曜日

第18回俳句一草庵トーナメント表の発表!

   4月29日の公開俳句大会「第18回俳句一草庵」の一次予選句が決定しましたので、

お知らせします。

 応募投句450句(一人2句限定)。当日用選句トーナメント表(一次予選句)を

掲載します。

この中より、29日に「俳句一草庵大賞」「松山市文化協会会長賞」「山頭火一浴一杯賞」

「山頭火柿しぐれ賞」を決めます。あなたも選句してみませんか。

※天気予報では、午後雨の予報ですが、一草庵の内部で実施いたします。













2023年4月6日木曜日

「第18回俳句一草庵」への投句締切 4月13日(木)!!

 

 公開俳句大会『俳句一草庵』の投句締切は、4月13日(木)です。
愛媛新聞が、投句募集の記事を掲載してくれました。


「第18回俳句一草庵」の俳句を募集中

     山頭火終焉の地・一草庵での公開俳句ライブです。
    有季定型、自由律のジャンルは問いません。
    あなたの投句をお待ちしています。




   公開俳句ライブ「俳句一草庵」を
       令和5年4月29日(祝・土
     (開催時間:13:00~16:00)
           松山市御幸1丁目の草庵広場」で開催します。
    (雨天の場合は、中止させていただきます。)

【俳句募集要項】

  ・ハガキ1枚に一人2句限定(未発表作品)。
 ・住所、氏名、年齢、電話。小中高生は学年を明記。
 ・有季、定型・自由律のジャンルは問いません。
 ・投句用紙には、こだわりません。
    ※FAXでの受付は、行っていません。

 〈投句締切〉 4月13日(木) 〈投句料は無料〉
 
・送付先 〒799-2651
     松山市堀江町甲1615-3
     NPO法人まつやま山頭火俱楽部(太田)
 
・各俳句賞は、一次選考の中より、当日公開選抜します。

 ・優秀句句は新聞に掲載、記念品あり。

      <俳句選者>  
        小西 昭夫(子規新報)
        白石 司子(海原)
        本郷 和子(新風)
                          キム・チャンヒ(いつき組)

 ※ 俳壇「4月号」、広報「まつやま」等で、投句募集の掲載をしてくれました。


 
      読売新聞に俳句募集に記事です。


2023年4月4日火曜日

第35回山頭火俳句ポスト賞の発表!

            

                   

(投句期間 令和4年9月1日~令和5年2月28日)
 
 一草庵の「山頭火俳句ポスト」に投句された俳句は、177句。
(県外の投句は、38句(札幌市、恵庭市、つくば市、松戸市、横浜市、宇都宮市、
 厚木市、大垣市、浜松市、滋賀県蒲生郡)でした。

 表彰式は、4月29日(土・祝)13:00~13:30
 公開俳句大会「俳句一草庵」会場で実施。


 
山頭火俳句ポスト大賞
訪ね来て柿たわわなり一草庵  宇和町 玉井 澄 
評】柿の木は高さ約10メートルに達する。一草庵の柿の木もそれに近い。
 昭和十四年十二月入居、山頭火が来松して「十六夜柿の会」を結成主宰した自由律俳句
 結社であり、柿の会とは一草庵に当時も柿の木があって師走の柿から名づけた。
 訪ね来て柿色の柿がたわわに迎えてくれた抒情は、かぎりなく心を誘惑する。(髙橋)
                                                                                          
山頭火一浴一杯賞
 腹が減った道後へ行こう          松山市 山椒魚 
     
【評】空腹を満たすのになぜ「道後へ行く」のだろう。答えは簡単。
道後温泉に浸かるのである。まず空腹を満たすのだろうか。
入浴が先だろうか。それはともかく、一浴のあとは一杯である。(小西)
 
山頭火柿しぐれ賞
冬の月句碑ぽつゝと語りだす       松山市 太田辰砂
【評】冴え冴えとした月が真上を高く渡る夜、作者は句碑と対峙した、
 いや、嘗て目にした句碑を思ったのかもしれない。研ぎ澄まされたように輝く月に
 対応するように、後世に業績を伝えるための句碑がぽつぽつと語り始めるのである。(白石)

       
小西昭夫選
【特選】半島の先の先まで島蜜柑            松山市 中村とみ子
【評】耕して天に至る段々畑のことはよく詠まれる。それが垂直のベクトルであるとすれば、この句は水平のベクトル。
  島の半島の先の先まで蜜柑が植えられているのだ。人間はすごい。

【入選】ちゃんちゃんこ羽織れば戻る妣の子に   松山市 関谷昌子
 【評】子供のころは、防寒のために母が着せてくれたちゃんちゃんこ。
  いまでは着る人は少なくなったが、愛用しているのだろう。ちゃんちゃんこを着る度に、若かった母や幼かった自分がよみがえるのである。

白石司子選
【特選】凩や大きな笠と鉄鉢と           松山市 矢野閲子
評】草庵にある山頭火の「大きな笠」と「鉄鉢」とを単に羅列しただけのような句であるが、季語「凩」がその生涯を暗示。たったの十七音で小説に匹敵するような内容をも盛り込めるという見本のような句である。
【入選】かくし玉どんぐり一つ鏡台に  松山市 今岡美喜子
【評】子どもの頃、木の実を宝物のように箱などに保存していた記憶があるが、
たかが、いや、されど「どんぐり一つ」なのである。何かがあった時の「かくし玉」と
して、すぐに取り出せるように日常的に使う「鏡台」にこっそりと備えているのである。

本郷和子選 
【特選】老木に力みなぎる緑の芽          松山市 桝谷明美
【評】何十年も、いや何百年以上も生きている老木であり、春になれば必ず若緑に芽吹
 いてくるのだ。樹の生命力を「力みなぎる」と表現した。
 これは、人間にも言えること。たとえ肉体は老化しても。その精神と生きる力はまだ
まだみなぎっているのである。読む者にとって、一句からの力をもらった感がある。

【入選】初御神籤訓戒胸に固結び        浜松市 力武由起子
【評】御神籤にはなんと書いてあったのだろう。恐らく訓戒であるから、さとし、
いましめる言葉があったにちがいない。作者は、その言葉をしかと胸に受け止め、
おみくじを、近くの木の枝に固く結んだのである。大変、素直で真面目な性格の作者と
思われる。この一年、きっと幸せであるはずだ。  
髙橋正治選 
【特選】川を歩いてひとりじゃない       横浜市 相原光樹
【評】その流れには小魚が無心に泳いでいる。明るい太陽、うまい空気、美しい水、生かされているのだ。とかく独りでいると雑念に埋もれて淋しくなる、感情の浪費に疲れる自分で自分に語ることで寂しい救いを得る。けれどひとりじゃない肩の力を抜いて胸をはって歩け。

【入選】山茶花咲いて早や一年        松山市 富海美枝
【評】さまざまな出来事に胸痛む月日が過ぎるが、嬉しいこともあった。季節はちゃんとめぐってくれている。草木も、花も、虫も、鳥も季節毎の営みを重ねてくれる。そんな世界にいる自分に感謝したいと祈る。そして我が子には、ことさらの思いを込めて祈れば、一年が少し長くなるだろう。
                     

※ 画面への貼り付けが、上手くできませんでした。

2022年12月16日金曜日

12月3日発刊の『遍路行 種田山頭火』の紹介記事

   本年、12月3日の山頭火誕生日に、山頭火生誕140年を迎えました。



  愛媛新聞にて、小田記者が、句集『遍路行』の取材をしてくれた。

(山頭火の書き残した、1枚の遍路行の自筆句原稿、句日記、四国遍路日記より

 〇印をつけている句、138句を抜粋しています。)

 昭和15年2月26日の「松山日記」には、「夜は”遍路行”推敲」とある。

 山頭火最後の四国遍路の旅は、昭和14年10月6日から11月21日までの47日間に行乞の旅。

 野宿と題してこんな句を詠んでいます。

      わが手わが足われにあたたかく寝る

      夜の長さ夜どおし犬にほえられて

      寝ても覚めても夜が長い瀬の音

 ( 十一月十九日の日記

落出の街はづれ大野大師堂でお通夜、・・・・  落出に来たが泊まれない(宿屋という宿屋ではみな断られた、遍路はいつさい泊めないらしい)・・・  宵のうちはアルコールの力で熟睡するが、明け方には眼が覚めて、夜の長いこと長いこと、水音たえずして、そしてしづけさ、さびしさ、昨夜のにぎやかで、うるさかつたのにくらべて、この寒さ、とにかく、ここ二三日はいままで知らないものを知つた。)

いちめん霧である、寒い寒い、手足が冷える(さすが土佐は温かく伊予は寒いと思ふ、とある。     十一月二十日頃の野宿、本当に寒かったと思う。

 この句集は、次の句から始まります。

    秋晴れひよいと四国へ渡つて来た

この句は、松山市の海の玄関・高浜港に2009年10月1日に句碑が建立されています。

(来松70年記念、山頭火は、昭和14年10月1日に松山へやって来る。)




 大山澄太さんは、あの木枯し紋次郎は黙って多くの悪人を斬ってすてた。

山頭火は、人を責めないで、己の心を斬り刻んだと。

山頭火が、室戸の岬で詠んだ句、自筆半切軸を載せています。

      べうべううちよせてわれをうつ


 『遍路行』山頭火は、子規記念博物館で販売をしています。(頒布価格600円)

2022年11月29日火曜日

山頭火生誕140年記念、未完の句集『遍路行』を発刊す!

 12月3日は、山頭火の誕生日。

種田山頭火生誕140年を記念して、未完の山頭火句集『遍路行』を上梓します。

 本句集は、山頭火が生前残した一枚の自筆原稿からはじまる。

山頭火最後の行乞の旅(昭和14年)から生まれた四国遍路句集です。

野宿をくり返す命がけの旅だったようです。

昭和14年10月6日~11月21日までの47日間の旅、

 日記に次の言葉を残す。

(・・・絶食の野宿はつらいものである。

 また、自選一代句集『草木塔』校正投稿の終わったあとの、

松山日記の昭和15年2月26日には、「夜は”遍路行”推敲」とあります。)

併せて大山澄太さんの「大耕」誌に掲載された「山頭火の四国へんろ」の記を

紹介させていただきました。

 是非とも山頭火の俳句ならびに四国遍路の旅を味わってください。


 







 一草庵及び子規記念博物館に於いて、頒布価格600円で販売をしています。

※電話注文は、できましたら住所等の聞き取り間違いが発生しますので、次のメールアドレスで連絡をお願をします。  ootakzh@tiara.ocn.ne.jp

 

 

会報「鉢の子」第53号発行

  会報「鉢の子」第53号を紹介します。

 <目 次>

 松山の山頭火さん          村瀬智恵子

 山頭火の知友たち          木下信三

 村瀬汀火骨作品           村瀬純一

 木村緑平さんからの葉書       松井征史

 第34回山頭火俳句ポスト賞  

 秋の山頭火まつり







一草庵へご来庵の方には、差し上げています。


2022年10月9日日曜日

山頭火法要と俳句ポスト表彰式

 63回忌の山頭火法要と第34回の山頭火俳句ポスト賞の表彰式を行いました。

一草庵に、山頭火の鉄鉢とキセルが飾られました。

”米と銭をいただき、酒をそそがれ

時には霰に打たれ、すべてを法雨とした鉄鉢よ” 大山澄太さんの言葉です。

例年どおり、御幸寺住職が、読経をしてくれました。

そして妙蓮さんが、山頭火踊を披露してくれました。