今週の山頭火句

今週の山頭火句 ひらくより蝶がはなのうへ 山頭火

2022年12月16日金曜日

12月3日発刊の『遍路行 種田山頭火』の紹介記事

   本年、12月3日の山頭火誕生日に、山頭火生誕140年を迎えました。



  愛媛新聞にて、小田記者が、句集『遍路行』の取材をしてくれた。

(山頭火の書き残した、1枚の遍路行の自筆句原稿、句日記、四国遍路日記より

 〇印をつけている句、138句を抜粋しています。)

 昭和15年2月26日の「松山日記」には、「夜は”遍路行”推敲」とある。

 山頭火最後の四国遍路の旅は、昭和14年10月6日から11月21日までの47日間に行乞の旅。

 野宿と題してこんな句を詠んでいます。

      わが手わが足われにあたたかく寝る

      夜の長さ夜どおし犬にほえられて

      寝ても覚めても夜が長い瀬の音

 ( 十一月十九日の日記

落出の街はづれ大野大師堂でお通夜、・・・・  落出に来たが泊まれない(宿屋という宿屋ではみな断られた、遍路はいつさい泊めないらしい)・・・  宵のうちはアルコールの力で熟睡するが、明け方には眼が覚めて、夜の長いこと長いこと、水音たえずして、そしてしづけさ、さびしさ、昨夜のにぎやかで、うるさかつたのにくらべて、この寒さ、とにかく、ここ二三日はいままで知らないものを知つた。)

いちめん霧である、寒い寒い、手足が冷える(さすが土佐は温かく伊予は寒いと思ふ、とある。     十一月二十日頃の野宿、本当に寒かったと思う。

 この句集は、次の句から始まります。

    秋晴れひよいと四国へ渡つて来た

この句は、松山市の海の玄関・高浜港に2009年10月1日に句碑が建立されています。

(来松70年記念、山頭火は、昭和14年10月1日に松山へやって来る。)




 大山澄太さんは、あの木枯し紋次郎は黙って多くの悪人を斬ってすてた。

山頭火は、人を責めないで、己の心を斬り刻んだと。

山頭火が、室戸の岬で詠んだ句、自筆半切軸を載せています。

      べうべううちよせてわれをうつ


 『遍路行』山頭火は、子規記念博物館で販売をしています。(頒布価格600円)

2022年11月29日火曜日

山頭火生誕140年記念、未完の句集『遍路行』を発刊す!

 12月3日は、山頭火の誕生日。

種田山頭火生誕140年を記念して、未完の山頭火句集『遍路行』を上梓します。

 本句集は、山頭火が生前残した一枚の自筆原稿からはじまる。

山頭火最後の行乞の旅(昭和14年)から生まれた四国遍路句集です。

野宿をくり返す命がけの旅だったようです。

昭和14年10月6日~11月21日までの47日間の旅、

 日記に次の言葉を残す。

(・・・絶食の野宿はつらいものである。

 また、自選一代句集『草木塔』校正投稿の終わったあとの、

松山日記の昭和15年2月26日には、「夜は”遍路行”推敲」とあります。)

併せて大山澄太さんの「大耕」誌に掲載された「山頭火の四国へんろ」の記を

紹介させていただきました。

 是非とも山頭火の俳句ならびに四国遍路の旅を味わってください。


 







 一草庵及び子規記念博物館に於いて、頒布価格600円で販売をしています。

※電話注文は、できましたら住所等の聞き取り間違いが発生しますので、次のメールアドレスで連絡をお願をします。  ootakzh@tiara.ocn.ne.jp

 

 

会報「鉢の子」第53号発行

  会報「鉢の子」第53号を紹介します。

 <目 次>

 松山の山頭火さん          村瀬智恵子

 山頭火の知友たち          木下信三

 村瀬汀火骨作品           村瀬純一

 木村緑平さんからの葉書       松井征史

 第34回山頭火俳句ポスト賞  

 秋の山頭火まつり







一草庵へご来庵の方には、差し上げています。


2022年10月9日日曜日

山頭火法要と俳句ポスト表彰式

 63回忌の山頭火法要と第34回の山頭火俳句ポスト賞の表彰式を行いました。

一草庵に、山頭火の鉄鉢とキセルが飾られました。

”米と銭をいただき、酒をそそがれ

時には霰に打たれ、すべてを法雨とした鉄鉢よ” 大山澄太さんの言葉です。

例年どおり、御幸寺住職が、読経をしてくれました。

そして妙蓮さんが、山頭火踊を披露してくれました。










2022年9月24日土曜日

「第34回俳句ポスト賞」の発表!

       <<第34回山頭火俳句ポスト賞>>

                   

                   

(投句期間 令和4年3月1日~令和4年8月31日) 
                                              
一草庵の「山頭火俳句ポスト」に投句された俳句は、299句。
(県外の投句は、174句(函館市、仙台市、横浜市、藤沢市、郡上市、半田市、大阪
市、富士吉田市、山口市、柳井市、光市)でした。

 表彰式は、10月9日(日)13:00~13:30
 山頭火一草忌の後、一草庵広場で実施。


                 

      
山頭火俳句ポスト大賞
月をみる争いもみる地球人       松山市 太田辰砂
 評】月と言えば秋の月である。地球に住む人間はだれもが秋の美しい月を見る。
しかし、地球上では争いが絶えない。その争いも人間は見ているのだ。美しい月も争いも
地球人の我々は同時に見ている現在、ロシアとウクライナの戦争に悲しい思いをしている
全人類を月はただ美しく照らしている。(本郷)
                                                                                              
山頭火一浴一杯賞
 梛の葉娘と拾う一草庵            柳井市 廣中 淳       
【評】梛には雌雄とあって花は夏に咲き淡黄色、そして球形の種子を結ぶ。
つやつやとした葉は鏡台の引き出しや、お守り袋に入れておくと幸せになれる
という。一草庵日記にも“梛の葉”とある。なぎは和ぎ凪で、
おだやかさを意味する。(髙橋)

 
山頭火柿しぐれ賞
火の音を聞きに来た             松山市 菅野 秀
【評】一般に花火は見に行くもの。夜空に開く大輪の花火の色や光を楽しむものである。
つまりは視覚の楽しみなのだが、言われてみれば、もし花火に音がなければ、
魅力は半減するだろう。もちろん、視覚も楽しませるのだろうが、
それを大胆に聴覚に絞った表現に意表を突かれる。(小西)

小西昭夫選
【特選】防空壕残る生家やヒロシマ忌        松山市 浅海好美
【評】ロシアによる核兵器の使用が云々される時代では、余計に「ヒロシマ」は重い。
生家に残る防空壕は「ヒロシマ」「ナガサキ」に限らず、戦争の悲惨さに思いを至らせ
平和への希求を新たにしてくれる。
【入選】太平洋平のあたりに鯵を釣る        松山市 河野美子
【評】太平洋が枕詞のように使われていて面白い。「太平洋」の文字のまん中に「平」
の字があり、別に太平洋でなくても平らな海、穏やかな海で鯵を釣ると読んだのでいい
だろう。このゆとり、遊び心が何とも愉快である。
白石司子選
【特選】おちついて死ねそうもない猪来たる  西予市 宇都宮諦愚
【評】山頭火が一草庵入庵の日に、朱鱗洞の最後の句「いち早く枯るる草なれば実を
結ぶ」に呼応するように詠んだ、「落ち着いて死ねさうな草枯るる」の本歌取り。
農業をされている方などには、「猪来たる」は、「実を結ぶ」どころではなく、
まさに死活問題であり、単なる「もじり」の句で終わっていないところがすごい。
   
【入選】春昼や致睡量ああパン二つ       京都市 伊東沙也加
【評】物事を調べるには様々な情報が氾濫しているインターネットよりも、やは
り辞書が一番確実だと思って「人生の意味」を調べようとしたのであるが、
やめてしまったのかもしれない。生きる意味の答えは本当に難しい。無季句で
あるが多くを語っているし、「引こうとした」という口語が一句を深刻なもの
にしていない。
本郷和子選 
【特選】鬼の子の蓑より覗く小宇宙       松山市 西野周次
【評】蓑虫は鬼の子とも言って、木の葉をつづり合わせて蓑のような巣を作り
その中に棲む。この中で羽化して蛾になるものと、雌には脚がなく羽化せず一生
蓑の中にいる。鬼は蓑笠を着ているという伝承から鬼の子、鬼の捨子とも言われる。
時に鬼の子は蓑の外を覗くが鬼の子にとってそれは小宇宙である。
上五「蓑虫」とせず「鬼の子」とすることで俳諧味が出た。

【入選】廃校のカフェは満席かき氷      松山市 古沢登美子
【評】過疎になった田舎の小中学校が閉校になった話は毎年のように伝えられる。
その廃校にカフェがオープンし住民が多く、ランチやお茶を楽しみ来る。
この暑かった夏は、かき氷を求めて満席になったという。廃校というマイナス面と、
満席というプラス面を取り合わせたところが巧みである。
   
髙橋正治選 
【特選】姫蛍忘れられた記憶を光らせる     松山市  西園寺明治
【評】日が暮れて、やがて夢のような青い蛍の光が闇に流れる。青い光は歌麿の刷った浮世絵の女人の眉のような弓なりの線を描く。幻の恋、悲恋でもないか。
【入選】狭い庭ゴーヤひまわり夏爛漫     松山市 曽根ともみ
【評】ひまわり程、太陽を憧れるものはないだろう。その真実の花は陽に向いて廻る。ゴーヤはつるをのばし蔭をつくって風を呼んでくれる。四季を通じて感じられるものに視覚がある。土の心はその人のこころ、夏は触覚、秋は味覚を。

まつやま山頭火倶楽部賞 
山のぼりサワサワーッとはるのかぜ       松山市 森 心晴
【評】作者は7才だった。一草庵に来て御幸山に登ったのでしょうか.
“山のぼり”の上五で切れて、“サワサワーッ”というオノマトぺ(擬音語)で新鮮なさわやかな彼女の心が、作意なく表現されています。季節は違うけれども、子規の「六月を綺麗な風の吹くことよ」の一句がサワーッと頭に浮かびました。





2022年9月8日木曜日

「第13回山頭火検定」の受験者募集!

 「山頭火検定」の受験者を募集します。

コロナ禍の中ですが、負けないように実施をいたします。

山頭火を勉強されて、「山頭火検定」に挑戦してませんか。




 第13回山頭火検定


試  験 日  令和年10月9日(日) 11:00~12:0


試験会場  松山市清水町3-170-24(℡ 089-924-7075)


検定料   一般 ¥1000  高校生以下  ¥500

      検定料の振込は、最寄の郵便局の「振込取扱票」で。
      ・振込先 口座記号番号 01680-3ー108377    
      ・加入者名   まつやま山頭火検定実行委員会            

募集締切  10月1日(土)


申込方法  ハガキにて、下記の申込先へ。
       (住所・氏名・電話番号・年齢・性別を記入)

試験要項  60問・択一式  正解率70%で合格認定。


『山頭火検定・公式テキスト』(¥600)より90%出題。




2022年9月1日木曜日

「開館5周年記念 山頭火ふるさと館」と「第23回 九月は日奈久で山頭火」

 「山頭火ふるさと館」「日奈久温泉観光案内所」からのお知らせです。

 ①種田山頭火生誕140年の特別企画展

  山頭火と芭蕉・良寛 ~尊敬した先人たち~


②九月は日奈久で山頭火



2022年6月28日火曜日

会報「鉢の子」第52号の発行

   会報「鉢の子」第52号を紹介します。

 <目 次>

 近木圭之介・黎ゝ火と一洵            桟 比呂子

 坂村真民の一洵評                松井征史

 一洵と玉井金五郎一家・葦平・千博・史太郎    田中修司

 俳句は間違いなく抒情詩である          太田和博    

 第33回山頭火俳句ポスト賞

 第17回俳句一草庵賞






  


                  



   一草庵にお越しの方には、差し上げます。

  

2021年度活動報告

  令和4年度書面総会にて報告。
















2022年5月19日木曜日

愛媛新聞掲載「第17回俳句一草庵賞」!

  「第17回俳句一草庵賞」を愛媛新聞が紹介・掲載してくれました。

遅くなりましたが、紹介をしておきます。



  五月の一草庵です。