松山では、少し朝晩涼しくなってきました。
この句は、大正15年「層雲」発表の山頭火句。
「乞ひ歩く」とは、行乞(ぎょうこつ)すること。山頭火はこの年10月、正一という名前を戸籍上「耕畝(こうほ)」と改める。そして耕畝という曹洞宗最下位の僧侶として、徒歩禅をはじめる。
行乞流転をはじめて、約2ヶ月。
九州・柳川で開業医をしている木村緑平を訪ねる。その後、炎天の中を行乞の旅にでた、ある日の句。
行乞をはじめて、俳句に専念できなかったのであろうか。この年の層雲発表句は、この句を入れて7句。
「炎天」という言葉に、厳しさを、
「いただいて」という言葉に感謝の気持ち、「乞ひ歩く」に謙虚で一生懸命さを感じる句である。
この間、一草庵で夏まつりを楽しんだ。
炎天をいただいて氷であそぶ子供たち |
一草庵、庭の桔梗は咲き終わりました。 |
Above my head-
The burning summer sky,
Begging and walking. ジェイムズ・グリーン