今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2012年5月5日土曜日

市民公開句会『第6回俳句一草庵』の模様です。

市民参加型の公開句会「俳句一草庵(4月28日)」が楽しく開催されましたので、報告させていただきます。
応募は一般194句、中高生722句、合計916句の応募でした。(県外句は166句、一人2句まで)
京都洛南高校、岐阜飛騨神岡高校、弘前学院聖愛高校からも投句がありました。

当日、全句を紹介することが不可能なので、前日選者にお願いして、一次選考を実施。
一般の部40句、中高生の部55句で公開句会を実施しました。
選者の先生には、会場の掲示板に俳句を掲載し旗上げ方式で選んでいただきました。
会場の参加者にも挙手で選していただきました。

オープン・セレモニーとして、俳句ファッション・ショーを急きょやってみました。
ヤング・ガールとオールド・ガールズの共演です。

俳句ファッション・ショー


俳句一草庵」の模様を写真で紹介します。

「俳句一草庵」会場
会場風景

選者の先生方
今回は、村上護特別賞の特選に選ばれた朗善(ローゼン千津)さんに、特別選者として、
参加していただきました。その朗善さんが、選んでくれた俳句は、洛南高校2年・黒田さんの句でした。

友達の関係さっと衣替え  洛南高校(2年) 黒田みの里

歯切れのいい句ですね。「さっと」が生き生きとして気持ちがいい。
山頭火もよく「ひっそり」とか「ほっと」とか「やっぱり」とかの表現をしています。
いいニュースの少ない世の中、ふと「心の衣更え」をしたいと思ったりしました。

下村為山の句を思い出しました。
学僕や衣更をし裾短か    為山
 そんな若者たちの衣更えの姿には、夢と希望がみなぎっている。
コメントする高校生
高校生の参加は、松山東高校の下岡君一人でしたが、新鮮なインパクトのあるコメントを発表していただきました。
俳句部に入り、「俳句甲子園」での活躍を期待します。
参加者の選句風景

俳句一草庵大賞」に選ばれたのは、高校1年生の句でした。

麦青むいのち太鼓のやうに鳴る 済美平成中等教育学校(高1)  白石沙織

青い麦に命を見て、そこに太鼓の鳴るような生命力を感じたのでしょうか。
山頭火フォトと青麦
麦の青さにも、青春を感じます。


皆さん、素敵な俳句を山頭火さんに捧げてくれました。

山頭火さんは、こんな俳句を作っています。

麦の穂のおもいでがないでもない   山頭火


本当に、皆さんありごとうございました。楽しい俳句会ができました。