今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2013年8月23日金曜日

今年訪れるべきパワースポットはココ、一草庵。

今年おとずれるべき場所はココ!
47都道府県のパワスポ完全ガイドが、CREA 9月号(文藝春秋)に紹介されています。

愛媛県では、「一草庵」「秋山兄弟生誕地」『道後温泉本館 玉の石」でした。
ご覧あれ。

 種田山頭火終焉の地は、仕事の金運に効果あり。
 新規開拓や企画立案にも◎!
  (小林世征さんが、都道府県のベスト3をピックアップ)






  一草庵に取材に来た人の、スナップ写真を紹介しておきます。




一草庵でのパワースポット「山頭火物語」

山頭火は、妻も捨て子も捨て家も捨て、

    大正十五年四月、解くすべもない惑いを背負うて
    行乞流転の旅に出た、と前書きをし

  分け入っても分け入っても青い山

の句を詠んで放浪行乞の旅に出ます。途中、庵を結びますが、57歳までの15年間旅を繰り返し
終の住処、一草庵に辿り着きます。一草庵は、山頭火人生の終着駅なのです。

一草庵の入り口には、句碑があります。碑の下には、山頭火の”あごひげ”が入っているとのこと。

  鉄鉢の中へも霰

 ただの句碑ではなく、松山での山頭火墓碑のようです。
いつもは白いお米を入れてもらっている鉄鉢に、突如白い霰が入り音をたてるのです。
”鉄鉢の中には、白い米ばかりでなく霰もはいるのだ”と悟って、また放浪の旅にでるのです。
鉄鉢にも霰は入るんだ、これが人生、ああ無常!。

その山頭火の魂の入った句碑は、一草庵を象徴する柿の木を眺めています。
私には、山頭火が何かを話しかけているように感じるのです。

 一草庵の柿を愛した山頭火の句を紹介します。

 手にのせて柿のすがたのほれぼれ赤く
 しぐれて柿の葉のいよいようつくしく

母の自殺、父の放蕩、家業の破産、家庭の崩壊、弟の自殺等
波乱万丈の人生の終着駅・一草庵には、山頭火のパワーが潜んでいるはずです。
あなたには、それが見えませんか。

 一草庵を訪れた人に、こんな質問をしたことがあります。
硝子のコップに水が半分だけ入っています、あなたはどのように解釈しますか。
 その1. もう半分しかないのか。
 その2. まだ半分もある。

訪れた人に、柿の木にさわってもたって、今もっている悩みを山頭火さんに語ってもらい
ここにみなぎる山頭火さんのパワーを感じ取ってもらうのです。
そして心機一転、新しいパワーをもらって帰っていただきのです。


そして、帰りには、

 濁れる水のながれつつ澄む

の句碑に手をあわせていただくのです。

生きているといろいろな事がありますね。
山頭火さんは、人生を振り返って、亡くなる前、昭和15年9月8日にこの句を詠みました。
”濁れる水は、きっと流れながら澄んでいくと私は信じますが、あなたはどうですかと山頭火さんが
囁いているようです、というのが、パワースポット「山頭火物語」です。