今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2021年7月10日土曜日

会報「鉢の子」第50号 !

 会報「鉢の子」第50号が出来ましたので、紹介。

 <目 次>

 風の明暗 一草庵の山頭火    髙橋正治

 『髙橋さんの話』出版所感    金本房夫

 遺稿 山頭火の未発表書簡(八) 藤岡照房

 藤岡さんを偲ぶ         松井征史

 藤岡先生のこと―場所と思い出ー 髙橋孝伯

 十六夜柿の会三月句会      髙橋正治

 俳句ポスト賞・俳句一草庵賞   太田和博

 『髙橋さんの話』送付礼状  


    





 63年ぶりに再刊出版された『髙橋さんの話』が、好評です。
 限定500部、残り少なくなりました。定価500円
 窓口 松井征史 〒790-0845 松山市道後今市9番7号 
    ℡090-9454-4330

※ 髙橋一洵さんは、山頭火の最後を見守った人です。
  一草庵日記(昭和15年8月9日)によると、
 ”一洵は何時帰るー奥さんも知らんといふ、のんき坊主、ものを苦に病まぬ風来坊、
 どんぐり先生、東京へころげていつて人に踏まれて、きょろんとしてござる姿が目に
 みえる。”
  『髙橋さんの話』の中に、「賢者の贈物」の一文がある。
 オーヘンリーの短編の「賢者の贈物」ですね。
  妻は、自分の黒髪を切って売ってしまう、そして時計の鎖をクリスマス・プレデント
 として買う。夫は、大事にしている金時計を売って妻のために、髪飾りを買って贈物に
 する・・・。
  贈物を贈る人々の中で、この二人のような人こそ最も賢明なのである。どこにいよう
 とも、かれらこそ賢者なのだと。
  髙橋さんを生き方を目の当たりに見て、オーヘンリーの「賢者の贈物」を思い出したと
 いう、そして、心にきくきまで賢明な一生を生き抜いた人ではなかったろうかと締めく
 くる。是非、読んでみてください。