今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2021年10月12日火曜日

山頭火・朱鱗洞合同句碑除幕式!

  10月3日、山頭火の悲願だった野村朱鱗洞の句碑、かつて「柿の会」による昭和15年

10月11日の追悼句会で満場一致で決まっていた、山頭火・朱鱗洞の合同句碑、実現でき

いなかったのですが、山頭火没後80周年事業の一環として、山頭火倶楽部で建立するこ

とができました。

 コロナ感染防止に配慮しながらの除幕式でしたが、30人程度の人が集まりました。

 当日は、「山頭火一草忌」「第12回山頭火検定」「第32回山頭火俳句ポスト賞表

彰式」も併せて実施しました。

 句碑の場所は、護国神社万葉苑西、一草庵寄りにあります。

  しぐれ英霊しみじみここにゐたまふ 山頭火

 (昭和15年8月29日早朝の句、参拝の句。字は、山頭火句日記より採る。)

  へうへうと人らすぎゆけり風の中   朱鱗洞 

 (遺稿句集『禮賛』大正2年の句。自筆短冊より採る。)





山頭火の句、”蝉しぐれ”と”英霊”の取り合わせ、組み合わせの想像の妙に心打たれます。

”しみじみ”に山頭火の思いが伝わってきます。

朱鱗洞の句、100年前にスペイン風邪でなくなってしまった、朱鱗洞の声は聞こえて

来るような気がいたしました。

 物に頓着せず、こだわらず”へうへうと”コロナ禍をすぎていこうよ・・・・。







一草忌記念写真

第12回山頭火検定


第32回山頭火俳句ポスト表彰式