山頭火は敬慕していた井上井月のお墓を訪ねる旅を二度しています。
その井月の命日は、明治20年3月10日(旧暦2月16日)。
ということで、「信濃路の山頭火と井月」について勉強しました。
名古屋の大塚さんの作られたDVD「乞食俳人・井月 を訪ねて」を観賞。
品のいいおばあさんが出てきて、
井月の句「心して蝶たちまはる牡丹かな」 いいねぇーと心酔していた姿が印象的でした。
当日は、俳人であり書家の梅岡ちとせ先生が、山頭火の句を色紙に書いてもってきてくださいました。
今月から、一草庵広場に<今月の山頭火の句>が紹介できます。
「謦咳に接した大山澄太先生のお話を縁側で聞きました、仏壇あたりは昔と変わっていません」等
懐かしいお話をしていただきました。
<3月の山頭火の句>
この道しかない春の雪ふる 山頭火
(昭和9年3月14日の其中庵での句)
山頭火の句(梅岡ちとせ書) |
曇、白い小さなものがちらちらする。(以下略)・・・
しづかに読書していると、若い女の足音がちかづいてきた、女人禁制ではな
いが、珍しいなと思っていると、彼女はF屋のふうちゃんだつた、近所まで掛取
りにきたので、ちよつと寄って見たのだといふ、到来の紅茶を御馳走した、
紅茶はよかつたろう!
夕方、約の如く敬治君が一升さげて来てくれた、まもなく樹明君が牛肉をさげ
て来た、久しぶり三人で飲む、そして例の如くとろとろになり、町に出かけて
どろどろになって戻った。