今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2014年8月18日月曜日

『第4回一草庵夏の子どもまつり・家族俳句絆賞』の発表。

『第4回一草庵夏の子ども・家族俳句絆賞』を発表します。

 清水小学校、姫山小学校、湯築小学校の児童が、出前山頭火俳句ポストに投句してくれました。
投句数589句の中より、俳句選者に入賞句を選んでいただきました。

今回は、『家族俳句絆賞』を新設しました。

親子のふれあい、家族のふれあいのチャンスを俳句でやってきようと、
「家族そろって俳句づくり」をしましょうと、家族セットで投句していただきました。
その『家族俳句絆賞』を発表します。

8月19日(火)の「一草庵・夏の子どもまつり」の会場で表彰。


      一草庵夏の子どもまつり家族俳句絆賞』

 〈姫山小学校〉 小西昭夫選 

わたしより重いぞスイカおすそわけ 葛西裕子(5年)
大の字で蒲団けちらす夏来る   葛西由多香(母)

(評)いくら大きなスイカでも裕子ちゃんより重いということはないだろう。「私より重い」というのは誇張表現だが、そのあとの「おすそわけ」が人々の豊かなつながりを感じさせて気持ちがいい。
大の字で蒲団をけちらして寝ているのは裕子ちゃんだろうか。それをやさしく見守るお母さん。素敵な家族である。

 〈湯築小学校〉 白石司子選

きゅうり好きかたつむりには負けないぞ 野本彩日(5歳)
 花火する子らの笑顔が酒のあて      野本幸司(父)

(評)「きゅうり好き」を「かたつむり」と競争するのも楽しそう!また、そんな感性豊かな子
どもたちが、花火をしている笑顔を見つつ、酒量もぐんと増しているお父さん。たった十七
音であるが、二度と戻ってこない「子育て」という時期の、こうした凝縮した思いを残すこと
ができるのも、俳句という形式の良さである。


〈粟井小学校〉 本郷和子選 

あめんぼの水上スキー金メダル  今岡孝太郎(3年)


円陣を出ることはなし水馬     今岡美喜子(祖母

(評)共にあめんぼうを俳句にしている。子はあめんぼうを水上スキーに
 たとえて金メダルほどの泳ぎぶりと思い。祖母は水馬の泳ぐ時の水輪を詠み、
 円陣の中にいつもいることをうまく表現してる。

 〈清水小学校〉 熊野伸二選 

水泳で向こう岸まではいタッチ  高田ひより(4年)

今日もまた応援席に母の声     高田亜紀(母)

(評)「向こう岸」は、25㍍先か、50㍍先かな?がんばって泳ぎ切って
「はいタッチ」する。誇らしい気持ちが表れている。そのお母さんでしょうか。
 娘の頑張りを応援するため、今日もかけつけ、声をからしている様子が見える
 ようです。親子の絆はばっちりです。