今週の山頭火句

今週の山頭火句 重荷は二人でよいこらさ 山頭火

2011年8月12日金曜日

『第5回山頭火俳句ポスト賞』の表彰。

『第5回山頭火俳句ポスト賞』決定発表
(投句期間 23年3月1日~23年6月30日)   

一草庵「山頭火俳句ポスト」に投句された175句(内、県外句は42句。)各選者の先生に優秀句を選んでいただきました。「一草庵夏の子どもまつり」(8月7日)の日に表彰式をおこないました。

 山頭火俳句ポスト賞              
奔放に脱ぎし庵の今年竹   松前町 郷田喜久江 

(評)「今年竹」は「竹皮脱ぐ」と同じ季語であるが、導入部の「奔放に」という語に、潔さ、若さと勢いを感じた。皮を脱いだ竹は、緑の鮮やかな若竹となり、ぐいぐいと空に向かって伸びてゆく。一草庵を訪れる人や、庵で活動する人々に活力を与える一句となった。 (本郷選)

小西昭夫・選
【特選】あじさいは雨に咲きわたしは雨を聴く   松山市 太田和博 


(評)句またがりの対句表現やあじさいと雨のA音のリフレインが心地よい。あじさいと雨は付きすぎの表現だが、後に「わたしは雨を聴く」と置いたことで、序詞のような働きをしている。そして、この句の求道的な深みを作り出した。


【入選】真っ直ぐな道ふるさとの麦の秋   東温市 井門敬之 

(評)「真っ直ぐな道」は作者の山頭火への思いであろう。一面のふるさとの麦秋を区切る道も真っ直ぐである。それは作者の望む生き方でもある。

白石司子・選
【特選】髭伸ばし逢いに来たぜよ山頭火 横須賀市 田口義明


(評)上五「髭伸ばし」は山頭火の姿をも髣髴とさせるが、作者自身の何かに対する疲労感からであろうか。そして、どうしても逢いたかった山頭火、また、訪れたかった終焉の「一草庵」。その思いが中七「逢いに来たぜよ」に集約されている。今の時代にあって、「ほんとうの自分の句」を作り、「ころり往生」した山頭火の生き方は、結果として理想的といえるかもしれない。

【入選】にゅうどう雲がまっている  松山市  堀口浩良


(評)夏の訪れを知らせる「にゅうどう雲」。十二音のつぶやきのようであるが、一句全
体からは、誰よりも夏の到来を心待ちにしている作者像が見えてくる。入道雲と共にあ
った、もう取り戻すことのできない夏であるが、山頭火の句「もりもり盛りあがる雲ヘ歩
む」という勇気も湧いてくる。


高橋正治・選
【特選】雨のやうな声柿の花    八幡浜市 都築まとむ

(評)内的な一瞬の間に印象された美を逃がしてはならない。
些細なものの中にある美を捉えることは真剣に生きている証である。

【入選】ときめいているから廻す白日傘    松山市 村上邦子

 (評)小さくとも幸福という姿。ときめきは心に美しい夢を与えてくれる、音楽が
  流れ、甘くて酸っぱい愛をもたらせてくれる。

本郷和子・選
【特選】ひきずる昭和蛍の夜    松山市 岩崎美世 

(評)作者はずっと昭和を生きてきて、平成の世にあっても「昭和」は、心の奥にずっしりと重く存在するのだ。良きにつけ悪しきにつけ、過去の時間は、作者の内面に色濃く影を落している。季語の「蛍の夜」によって、いっそうその想いが伝わってくる。

【入選】束縛のない淋しさよ遅日光   松山市 玉井淳子

(評)山頭火のような束縛のない生き方を、人々は願望するものである。しかし全く束縛の無いことは、生きる上で、ある淋しさと孤独感が付随するものであろう。「遅日」は春の季で、日の暮れなずむ頃の情景の中、言いようのない淋しさをうまく表現している。

熊野伸二・選
【特選】月に問い涙ぼろぼろ         松山市 堀口浩良 

(評)歳時記で「月」は秋の季語だが、自由律のこの句では季節は問わない。悩み、苦し
みを秘めた心で空を仰いだそこに美しい月があり、思わず世間に対して構えていたバ
リアが外れ、心に正直になって落涙する構図。本物の涙の雫ではなく、心象としての涙
であろう。

【入選】思春期の出口を探る桜桃忌    松山市 河野寿子

(評)「桜桃忌」は「走れメロス」「斜陽」「人間失格」などで知られる作家・太宰治の命日。太宰は、若いころから何度となく自殺・心中事件を繰り返し、最後には玉川上水で入水心中した。思春期の出口を探しきれなかった結果として見ると、この句の深さが解る。

「山頭火検定」にチャレンジしよう!その6

検定問題<その6>です。

問26 山頭火は、昭和13(1938)年、其中庵から湯田温泉に移り住みました。そこである有名な詩人の弟呉郎と親しく付き合いました。その詩人とは誰ですか。
これが私の古里だ
さやかに風も吹いている
あヽおまへは何をして来たのだと
吹き来る風が私にいふ
1 金子みすず   2 中原中也   3 佐藤春夫

問27 山頭火は北海道を除く、本州・四国・九州の日本全土を歩き、1万句以上の俳句を残しました。行乞行脚の末“おちついて死ねさうな草枯るる”と詠んで、自ら終焉の地と定めた都市はどこですか。
1 熊本市   2 松山市   3 防府市

問28 山頭火が松山へ行くときに、大山澄太が紹介した人物は誰ですか。
1 高橋一洵   2 久保白船   3 井上一二

問29 一草庵が見つかるまで、山頭火が泊っていた道後の宿はどこですか。
1 ちくぜんや   2 はなや   3 きどや

問30 一草庵は、宇和島出身の映画監督が妹のために建てた家でした。その著名な映画監督とは、誰ですか。
1 森一生   2 伊丹万作   3 伊藤大輔

解答はここをクリックしてください。解答

「山頭火検定」にチャレンジしよう!その5

検定問題<その5>です。

問21 山頭火は川棚温泉で念願の結庵に奔走しながらも、俳句集を作りました。それは次のどれですか。
1 鉢の子   2 山行水行    3 雑草風景

問22 川棚で結庵できなかった「其中庵」は、句友によって数ヵ月後に実現しました。その場所はどこですか。
1 小郡   2 防府   3 湯田




問23 其中庵を見つけてくれた層雲の仲間は誰ですか。
1 久保白船   2 大山澄太   3 国森樹明

問24 山頭火は其中庵に何年過ごしましたか。
1 約1年   2 約2年   3 約6年

問25 昭和13(1938)年其中庵が老朽化し、湯田温泉に新しい庵を設けました。その庵の名前は何ですか。
1 三八九居   2 風来居   3 一草庵

解答はここをクリックしてください。 解答

2011年8月11日木曜日

「山頭火検定」にチャレンジしよう!その4

検定問題<その4>です。

問16 事件後、あるお寺に預けられて修行し禅門に入っていますが、そのお寺とはどこですか。
1 瑞泉寺   2 報恩寺   3護国寺

問17 大正14(1925)年、望月義庵住職を導師として出家得度しています。その時の法名は何ですか。
1 味取   2 耕畝   3 無門

問18 山頭火が行乞流転の旅にでたのは、いつですか。
1 大正15(1926)年4月  
2 昭和9(1934)年3月 
3 昭和10(1935)年12月

問19 昭和3(1928)年、四国八十八ケ所遍路の途中小豆島に渡り、ある俳人の墓参をしました。その人とは誰ですか。


1 野村朱鱗洞   2 尾崎放哉   3 井上井月

問20 次の言葉は山頭火の昭和5(1930)年10月20日の日記の一部です。( )の中に入る言葉は何ですか。
歩かない日はさみしい
飲まない日はさみしい
(  )日はさみしい
1 作らない   2 詠わない   3 話さない

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「山頭火検定」にチャレンジしよう!その3

検定問題<その3>です。

兼崎地橙孫 句短冊
問11 大正5(1916)年、事業に失敗し一家離散した山頭火が、妻子と共に熊本へ活路を求めた時、頼った俳友は誰ですか。

1 兼崎地橙孫   2 久保白船   3 木村緑平

問12 熊本で開業した店の名は何ですか。

1 萬屋   2 三八九   3 雅楽多

問13 大正7(1918)年10月31日、山頭火が敬慕した松山市生まれの天才自由律俳人がスペイン風邪で夭折しました。その人は誰ですか。

1 野村朱鱗洞   2 尾崎放哉   3 河東碧梧桐

問14 山頭火は、大正10(1921)年に東京市の職員になりましたが、どこに採用されましたか。

1 東京市交通局   2 一ツ橋図書館   3 東京市江戸川浄水場

問15 大正13(1924)年、山頭火は一生を変える一大事件を起こしています。その事件とは何ですか。

1 熊本市公会堂前で進行中の電車の前に立ちはだかった。

2 熊本市の有名料亭で無銭飲食をした。

3 熊本市で政治活動をして、留置場にいれられた。

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「山頭火検定」にチャレンジしよう!その2

検定問題<その2>です。

問6 山頭火は26歳で結婚しましたが、その妻の名は何といいますか。
 1 フサノ   2 ツルノ   3 サキノ

問7 翌年、長男が生まれました。その名前は何といいますか。
 1 健   2 猛   3 剛

問8 早稲田大学を中退し防府へ帰郷していた山頭火が、明治39(1906)年、24歳で父と一緒に起こした事業は何ですか。
 1 本屋   2 酒造業   3 額縁屋

問9 明治44(1911)年、郷土文芸誌「青年」掲載におけるロシア文学翻訳では「山頭火」の号を使いましたが、俳句で使った号は何ですか。
 1 蜻蛉公    2 田螺公    3 椋鳥公

問10 明治44(1911)年、山頭火が属した新傾向俳句誌「層雲」は誰が創刊しましたか。
 1 荻原井泉水   2 高浜虚子   3 松根東洋城

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2011年8月10日水曜日

『山頭火出前俳句ポスト・ジュニア賞』の紹介。

  『山頭火出前俳句ポスト・ジュニア賞』決定。(平成23年8月7日)
 一草庵周辺の清水小学校、湯築小学校、姫山小学校へ、古新聞で作った「山頭火俳句ポスト」を
持参。短い期間でしたが、635句が児童より投句されました。その中より、選者の先生に、特選1句と入選3句を選んでいただき、「一草庵夏の子どもまつり」の会場で表彰させていただきました。
遠き昔の忘れてしまっていた、初々しい新鮮な心が、句の中にプンプンと匂っています。
小西昭夫・選
【特選】あめがふりおおきなおんがくはじまるよ    湯築小3年  千住海翔
(評)あめがふると、地上にあるいろんなものにあめがあたって音をたてる。やねにあたる音、木々や草花にあたる音、土にあたる音、その他いろいろなものにあたって、色々な音をたてる。それを「おおきなおんがく」ととらえる感性がすばらしい。

【入選】手の中のホタルがぼくの道案内       湯築小6年  伊藤 陸
(評)つかまえたホタルを手でかこう。手の中でホタルはてんめつしている。ひかったり暗くなったり。それはまるで「ぼくの道案内」をしてくれているようである。

【入選】たねまいたきゅうりの本葉もう二まい    姫山小4年  菅 真珠
(評)きゅうりの観察をしているのだろうか。双葉が芽をだしたとおもったら、もう本葉が2枚も出ている。生命の不思議。

【入選】にいちゃんがさきさきのぼるなつのやま   清水小1年  葛原 舞 
(評)さすが、にいちゃん。にいちゃんはなつやまをおとうとよりもさきさきにのぼるのだ。それは、おとうとに負けたくないこともあるのだろうが、にいちゃんはおとうとをまもっているのだ。

 白石司子・選
【特選】手の中のホタルがぼくの道案内         湯築小6年    伊藤 陸
(評)何が起こるか予測のつかない、まさに暗闇ともいえるこの世界。しかし、「ぼく」の「手の中」には、神秘的な光を放ち、「道案内」をしてくれる「ホタル」がいる。てのひらの中にやさしく包み込み、発光する蛍は、人間そのものでもあり、「生」に対する愛しさみたいなものさえも感じさせる。未来はきっと明るいはずである。

【入選】こどものひ にくときゃべつとういんなー    清水小1年  藤田恵輝
(評)単なる言葉の羅列のようであるが、「こどものひ」という季語に、食べ物を取り合わせたところが新鮮。一句全体からは「食」に対する感謝の気持ちも感じ取られるし、「にく」も「きゃべつ」も「ういんなー」も全てが平仮名表記であることも、同じ力関係で食卓を賑わせているようで楽しそう!きっと子どもの日の君たちを元気にしてくれるよ。

【入選】ぼくたちといっしょにのびる ひまわりくん    姫山小3年  金田俊介 
(評)夏の日ざしをあびて、ぐんぐん成長するひまわり。それを「ぼくたちといっしょに」としたところに、作者の人間的やさしさが感じられる。また、「ひまわり」ではなく、「ひまわりくん」としたところも、仲のいい友達のようで楽しい。ぼくたち、そしてひまわりくんは、夏休み中にどこまで伸びるかな?

【入選】理科室にとんぼがじゅぎょうしにきてる     湯築小5年  濱家優萌
(評) もしかしたら、「じゅぎょう」中に「とんぼ」が迷い込んできたのかもしれない。この句の良さは、その場所が教室ではなく、「理科室」としたところ。大きな眼をますます大きくさせながら、作者と共に実験でもしている姿が想像されて愉快。

高橋正治・選
【特選】アイスクリームつぎつぎたべるといたいんだ   姫山小2年  麓 武士
(評) ほんとうだね。いそいでたべると頭がズキズキするね。でもアイスクリームはおいしいよね。

【入選】父さんのかたもみふえるつゆの日は   姫山小4年  天倉祐志
(評) 父さんの背中は大きくて温かいだろ、すてきなすてきな父さんは家族を守ってくれる。
 
【入選】トマトのはっぱがふえました   湯築小2年  天野美咲
(評) どんどんはっぱがふえていくね。太陽をいっぱいすいこんで、きっとりっぱなトマトができるよ。

【入選】母の日にはじめてお花あげました   清水小3年  杉本優斗
(評) フフッ母さんこれどうぞ。母の日のプレゼントはとても嬉しかっただろうね。抱きしめたいくらい。こんどは父さん母さんと手をつないでごらん楽しいよ。

本郷和子・選
【特選】春の朝今日から妹一年生       清水小3年  大西瑛莉花
(評) 入学式の朝、かわいい妹が一年生になって、心から嬉しい気持ちがでている。「今日」からという言葉で、待ちに待った日ということがよくわかる。

【入選】桜の木みんなに見られて花ちらす   清水小5年  安永朋香
(評) 花びらの散る様子を「みんなに見られて」と桜の木の側に立って見たところが、新鮮でおもしろい。

【入選】クワガタといっしょにそらとぶゆめみたよ   姫山小4年  市川怜央
(評) クワガタと空とぶ夢、さぞ楽しかったでしょう。思わず、その夢のこと聞いてみたい気がする句。

【入選】かぶとむし大きくなったらそらとぼう   湯築小2年  長野祐亮
(評) 羽根を広げて、空をとぶ鳥のように想像したところがすばらしい。

熊野伸二・選
【特選】めかくしでわろうよわろうスイカわり      姫山小4年  佐名木唯
(評) 海水欲などでのスイカわりは、子どもがもっともよろこぶイベントのひとつ。「わろうよわろう」というくり返しに、早くやりたいという子どもの期待感がよく表現されており、情景が目に浮かぶ。リズムがぴかいち。

【入選】前がみの長さ気になる初夏の風      清水小6年  光石 和
 (評)初夏の風に、少し長めの前髪が吹かれて眼にかぶさったりするのか。それとも、おしゃれにも気をつかう年ごろになって、髪の長短にも細かい希望があるのだろうか。初夏の風を受けてこそ気がついた乙女心。

【入選】なつのうみ うきわにのってるイルカだよ    姫山小2年   永田和子
(評)海水浴で浮き輪にのっている子どもが、両手で水をかいて得意がお。イルカのようにはおかないが、気持ちはイルカなみ。やがて、イルカのようにスイスイ泳げる日が来るでしょう。

【入選】とんぼの目赤青きいろしんごうだ    湯築小2年   土居大河
(評)トンボは住んでいる場所や季節によって、たくさんの種類がいる。しかも、飛びながらカやハエなどの害虫を食べるため、とびきり大きな目をしている。そのトンボをよく観察して、赤・青・黄の目の色に気がつき、同じ赤・青・黄の交通信号のようだと思った句。町の子らしい連想。

【佳作】土を出て短い一生歌うセミ      湯築小6年  木多拓海
(評)夏になると、土をはい出したセミのさなぎが、草や木を登って羽化する。それまで何年もかかるといわれる。セミのさなぎが、一週間ていどしか生きていない。そんなセミのことを知って「短い一生」をいっしょうかんめい生きているあかしとして鳴き続けるセミにいとしさを感じている句。
【佳作】トンボさん私のぼうしにとまっている      湯築小5年 蓮井美月
(評) “トンボさん、私の帽子にとまってくれてありがとう、もう少しそのままでいてね”
とトンボに話しかけている声がきこえてくる。そんなかわいい風景だから、この帽子はむぎわら帽子でなく、宮崎駿アニメの少女のかぶっている帽子を想像する。山頭火に「笠へとんぼとまらせてあるく」という句がある。自分の笠にとまっているトンボを写生し、自分の心の中で解釈して、“とまらせてあるく”と表現している。

【佳作】ホタルがり金の雨(あま)つぶぱらぱらと     清水小3年  祝 しずく
(評) ホタルがたくさんとんでいるところが金の雨つぶのように見えたのか、それとも、雨がぱらぱら降ってきて、ホタルの光で金色になったのか、どちらでもよいが、発見は見事だ。

【佳作】太陽が山のいただき夏のルビー      姫山小4年  岡本海槻              
(評) 山の空を彩る太陽を「夏のルビー」の表現したところが素晴らしい。
しあわせ色に赤く輝いているだけでなく、世界一になった「なでしこジャパン」ようなさっぱりとしたパワーと若さを感じました。ルビー・サマーを楽しんでください。

2011年8月8日月曜日

「一草庵夏の子どもまつり」 200人以上の人が参加。

「まつやま子どもの日」に協賛して、未来に生きる子どもたちと一緒になって、
「学んで 遊んで 楽しもう! 一草庵夏の子どもまつり」を開催します、
の開会宣言でスタート。

最初は「山頭火俳句ポスト賞」の表彰式。
 (表彰された俳句は、別途掲載します。)

 続いて
 「一草庵学びの授業」が始まりました。
 理科室にとんぼが授業しにきてる  湯築小5年 濱家優萌
  こんな表彰された句がありました。一草庵にもたくさんの子供たちが授業に来てくれました。
  
(1)民話「あったか山頭火さん」のお話
皆で、山頭火さんの俳句を朗読しました。
(2)俳句のお勉強と七夕飾りをしました。
「ななばたさま」の唄を皆でうたって、「七夕」を季語として、願い事、将来なりたい人の言葉
を添えて俳句をつくりました。
次は「一草庵遊びの授業」と「楽しみ授業」です。
昔遊び「竹とんぼ」「こままわし」をして遊びました。
そして、笛の合図で交替して
そうめん流し、かき氷、スイカ割を楽しみました。
表彰された句に、こんな句がありました。
 めかくしでわろうよわろうスイカわり  姫山小4年 佐名木唯 


こんなことを書いているうちに、司馬遼太郎さんの「21世紀に生きる子供たちへ」の言葉を思い出しました。
「私が持っていなくて、君たちだけが持っている大きなものがある。未来というものである。
私の人生は、ずでに持ち時間が少ない。例えば、21世紀というものを見ることができないに違いない。
君たちはちがう。
21世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしいにない手でもある。」
続けて言う。
「昔も今も、また未来においても変わらないことがある。そこに空気と水、それに土などという自然があって、人間や他の動物、さらに微生物にいたるまでが、それに依存しつつ生きているとうことである。自然こそ、不変の価値なのである。」
「この態度は、近代や現代に入って少しゆらいだ。--人間こそ、いちばんえらい存在だ、という思い上がった考えが頭をもちあげた。ある意味では、自然へのおそれがうすくなった時代といってもいい。」
東北大震災、原発問題、新潟地方の豪雨水害のことなどを考えさせられてしまう。
山頭火は、松山で一代句集「草木塔」をまとめるが、草や木にも生命、仏が宿ると考え、自然と一体となったアニミズムの精神を体得していた。
司馬さんは続けて言う、「自然物としての人間は、決して孤立して生きられるようにはつくられていない。
このため、助けあう、ということが、人間にとって、大きな道徳になっている。
助け合うという気持ちや行動のもとは、いたわりという感情である。
他人の痛みを感じることと言ってもいい。やさしさと言いかえてもいい。
「いたわり」
「他人の痛みを感じること」
「やさしさ」 みな似たような言葉である、と。
山頭火さんも、他人の痛みがわかる人だった、そんな山頭火さんを松山の人たちは、やさしさをこめていたわった。
そのおもてなしのこころを受け継いでいるのが一草庵である。
 この山頭火パワーを子どもたちに感じ取ってもらいたいと思ったのが今回の一草庵の夏のイベントだった。
山頭火案内人、一草庵管理協力会、松山青少年育成会議、清水地区の皆さん、学校関係者、その他いろいろの方のご支援をいただき、充実した一日となりました。
こんな句も選ばれていましたよ。
太陽が山のいただき夏ルビー  姫山小4年 岡本海槻
一草庵の真上に、真紅の真夏の太陽がルビー色に輝いているように感じました。

2011年8月6日土曜日

「一草庵夏の子どもまつり」学んで 遊んで 楽しもう!開演準備できました。

「一草庵夏の子どもまつり」の準備ができましたよ。
 8月7日13:00からの皆様の来庵を待つばかりです。

昔、松山地方では旧暦の8月7日に笹の葉に願い事を書いた短冊を吊るしていました。
旧暦では、1月~3月は春、4月~6月は夏、7月~9月は秋、10月~12月は冬だそうです。
よって、旧暦の7月は、秋の始まり。「七夕」は俳句では秋の季語なのです。
七夕の俳句を紹介しておきます。

荒海や佐渡に横たふ天の川      芭蕉
うれしさや七夕竹の中を行く       子規
七夕の天の川よりこぼるる雨か    山頭火

この山頭火の句は、昭和15年8月9日に松山の花園町の村瀬汀火骨宅で
七夕の短冊飾りをして、筆をとった句です。
 昭和15年頃の七夕も、8月だったようです。
そんなことでもあり、一草庵で子供たちと一緒になって、七夕飾りをします。
七夕(しちせき)と書いて、「たなばた」と読ませるのですから、複雑ですね、深い意味があるのでしょうか。
江戸時代の宮中の七夕行事には、素麺が登場するそうです。
8月7日の一草庵夏まつりでも 、そうめん流しを楽しんでいただきます。
100名以上の方が、来てくれそうです。皆様のご来庵お待ちしています。

<式次第>を紹介しておきます。
(1)「山頭火俳句ポスト」表彰式    13:10~13:30
(清水小学校、湯築小学校、姫山小学校の生徒さんが、635句も投句してくれました。)
(2)「学びの時間」           13:20~14:00
①民話「あったか山頭火さん」  
②俳句で七夕飾り
(3)「遊びの時間」と「楽しみ時間」  14:00~15:00
①昔遊び「竹とんぼ」「折紙コマづくり」
②そうめん流し、かき氷
③スイカ割り、お楽しみ抽選会

2011年8月2日火曜日

俳句王国の塚原愛アナが、「一草庵」を紹介してくれま~す。

「俳句王国の新風(かぜ) 俳句のココロ」
評判が良く、ついにyou  tubeまで載ることとになったそうです。
         
山頭火編 http://www.youtube.com/watch?v=rHuiMOj_GNw 
子規編  http://www.youtube.com/watch?v=OTHQ2wjXza8     
阿部(NHK松山)さん、ご連絡ありがとうございました。
    
 <ちょっと感想など。>
映像を見て最初に思ったのは、スケールの大きな映像を描く市川崑監督の金田一耕助の歩く姿でした。
それが、今回は「風に吹かれて歩く塚原愛さん」でした。 
映像の中に、動きとリズムの「俳句のココロ」がありましたよ。 
言い過ぎない、映像処理が俳句のようで素敵です。
句碑を深く追求するのでなくて、句碑という「個」を通じて、客観的に表現する俳句の世界が感じとれました。
そして、俳句という遊びの情緒にとらわれず、現実の実風景を取り込んでいる(町の人たちとの会話など)のが、
忘れてはならない新しい俳句の風、俳句作法のコツのようにも思われました。
 濁れる水の流れつつ澄む
山頭火は一草庵の前の”流れる水”を見た印象をこのように象徴して表現しています。(昭和15年9月8日)
私は、「流れる水」を見て、自分の今の姿をこのように感じとりました、あなたはいかがですかと山頭火さんが問いかけているようです。
この5分のドラマを見て、人それぞれに新しい俳句ココロの風が吹きますように。

 一草庵の木々の間から見える松山城、ぴしっと決まっていた「山頭火居士」のお位牌のスポット、よかったですよ。
子規編の海の風を浴びながらの砥部焼きのとっくりとお猪口の風景よかったですね。
愛さんに、山頭火の酒「一浴一杯」をお注ぎしなければと思いました。

 <ご連絡します。2011.8.2>
 5分ミニ番組「俳句王国の新風・俳句のココロ」の紹介、
 NHK松山放送局のHPに掲載されています。是非ご覧ください。
  (四国以外の方へ、映像が動画で見えますよ。)


NHK松山放送局からの連絡。
「俳句王国の新風 俳句のココロ」が四国地方向けで放送されます。
塚原愛アナウンサーが、松山ゆかりの俳人の句やその土地を散策して、
句碑で感じた思いをホットに語ってくれるそうです。
(その1)子規の句碑「十一人一人になりて秋の暮」(三津浜港)  7月22日11:35~11:40
(その2)一茶の句碑「寝転んで蝶泊らせる外湯かな」(道後公園) 7月23日13:50~13:55
(その3)山頭火の句碑「濁れる水の流れつつ澄む」(一草庵)大リーグ放送が延長のため、予定変更となりました。
以前、撮った句碑の写真が見つかったので紹介します。
(その後、また何回か放送されるそうです。)

十一人一人になりて秋の暮
寝転んで蝶泊らせる外湯かな
濁れる水の流れつつ澄む


<<今後の放送予定のお知らせ>>
「俳句王国の新風・俳句のココロ」(5分)-7月予定表
                     山頭火編 7月25日(月)GTV11:35~11:40(四国地方向け)
              一茶編 7月28日(木)GTV2:00~2:05(四国地方向け)
              子規編 7月28日(木)GTV13:50~13:55(四国地方向け)
              子規編 7月29日(金)GTV13:55~14:00(愛媛県向け)
              山頭火編 7月30日(土)GTV15:50~15:55(愛媛県向け)
              子規編 7月30日(土)GTV22:55~23:00(四国地方向け)
              一茶編 7月31日(日)GTV6:45~6:50(四国地方向け)
                   国会や野球中継、その他の放送が延びたりするなどで、休止になることがあります。
                   (夏の間は随時放送していく予定だそうです。)

「俳句王国の新風・俳句のココロ」(5分)-8月予定表
                     山頭火編 8月1日(月)GTV11:35~11:40(四国地方向け)
              子規編 8月2日(火)GTV11:35~11:40(四国地方向け)
              一茶編 8月3日(水)GTV11:35~11:40(四国地方向け)
              俳句王国の新風(かぜ) 新たな感性生かしたい編
                   8月5日(金)GTV11:35~11:40(四国地方向け)
              山頭火編 8月6日(土)GTV5:44~5:49(四国地方向け)
              8/1、8/2、8/3、8/4 深夜2:00からも放映されるそうです。
             
                              
  塚原愛さんが、一草庵でインタビューしてくれました。
とても気さくなひと。テレビで見るよりもスリムで背も高く、
今までの一草庵訪問者で、一番きれいな人でしたよ。
   春の雪ふる女はまことにうつくしい   
これは山頭火の句ですが、「春風の香りをのせた女のうつくしいかぎり」 
そんな印象を受けましたよ。
さてさて、どんな映像になって放送されるのか楽しみです。
どんなことを喋ったか、忘れてしまいましたが、
山頭火に風の句がありますね、と聞かれて思わず、
たたずめば風わたる空のとほくとほく の句を紹介したようです。
今思うと、
てふてふひらひら風に乗ってきた   山頭火
今日は、乙女のような蝶が来てくれましたと、歓迎の句を紹介したほうがよかったようです。
 撮影風景の写真を紹介しておきます。