今週の山頭火句

今週の山頭火句 すわれば風がある秋の雑草  山頭火

2011年9月26日月曜日

琵琶「俳人山頭火」のプレ・コンサートを開催しました。

去る9月10日(土)、一草庵でリハーサルを兼ねてプレ・コンサートを関係者で楽しみました。
瀬戸内海の大三島・向雲寺から薩摩琵琶の明庭豊水先生、
松山市内にお住まいの見立旭庸先生がお忙しい中、駆けつけてくれました。
ひと時の間、静寂で幽玄なる世界に導かれ、優雅な琵琶の弾き語りに酔ってしまいました。
本番は、10月10日(祝)15:00から、一草庵広場で”まぼろしの琵琶「俳人山頭火」よみがえる”
と題して、琵琶コンサートを開演します。

 琵琶は奈良時代に中国から伝来したそうです。
正倉院の国宝「螺鈿紫檀五弦琵琶」はご存知でしょう。
この機会に、いにしえの琵琶の音色を堪能してみませんか。

薩摩琵琶の明庭豊水さん
筑前琵琶の見立旭庸さん
 





一草庵で琵琶に酔う山頭火ファン
http://pub.ne.jp/sakanouenokumo/?entry_id=3913391
その昔、一草庵で演奏する田村旭都さん
 
この写真は、一草庵で「俳人山頭火」を演奏している佐竹(田村)旭都さんです。
仏壇の右には、かつて二神布佐女さんがもっていた「こゝろすほおにご飯がふいた 山頭火
の軸(現在は、子規記念博物館所蔵。)が掛かっています。ざくろの絵は、久保白船。
(久保白船-「層雲」同人。水彩画を好くし、春陽会入選多数。
        青波わたる、それがとんぼう  白船 

「山頭火・一草庵まつりコンサート記念作品」として、DVDも出来上がりました。

91歳の大山澄太先生が語る講演「俳禅一味の山頭火」
■昭和32年作 筑前琵琶「俳人山頭火」演奏
         作詞・大山澄太 作曲演奏 佐竹旭都

(50部作成、コンサート入場者の希望者に頒布予定。)

2011年9月21日水曜日

一草庵だより第17号

「一草庵だより」第17号をお届けします。(クリックすると、拡大表示されます。)


 10月10日・10月11日は山頭火の命日にちなんだ様々な行事を予定しています。詳しくは ブログ「お知らせ」のコーナーをご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。


〈内容〉


・今月の山頭火句
・まぼろしの琵琶「俳人山頭火」よみがえる  
         10月10日一草庵で再現コンサート
琵琶を語る  琵琶コンサートに寄せて
熊本へ山頭火を訪ねて
俳句講座「松山の俳句を学ぶ」開かれる
台風一過の草庵
・案内人徒然ばなし
・十六夜柿の会「山頭火を訪ねて」熊本へ
・一草忌法要のお知らせ



2011年9月16日金曜日

一草庵「今月の山頭火句」(9月)

いつも一人で赤とんぼ         
いつも一人は山頭火だけだろうか。物の溢れている現代でも、人と人とのつながりの薄い現代人もいつも孤独感は拭えない。それ故に山頭火は、俳句を道連れに歩き続けたのであろう。(ちとせ)

童謡「赤とんぼ」の唄を思い出します。この曲にのせて、この山頭火さんの句を詠んでみたいと思ったりします。
いつも一人の山頭火さん、夕焼け小焼けをバックに群れをなして飛んでいる赤とんぼを、どんな気持ちで眺めたのでしょうか懐かしい、何故か明るい風景の中に、やっぱり淋しさを感じてしまいます。       
この句は、庵を結びたかった川棚温泉で詠んでいます。
今、一草庵には、スイスイと赤とんぼが飛んでいますよ。

 ある俳人は、「赤とんぼがひとつ、肩にとまっている。私の孤独を、赤とんぼがなぐさめてくれる」
そんな感想を述べています。
私たちの合言葉、それは「いつも皆で山頭火」。
山頭火句の英訳を紹介しておきます。
 I'm used to  being  alone
  the  red  dragonflies                 宮下恵美子


  曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ  山頭火

 山頭火、下関川棚を去って、故郷の近く小郡で其中庵を見つけます。(昭和7年9月20日のこと。)
その時の句です。
一草庵にも彼岸花が咲き始めました。

赤い曼珠沙華、白い曼珠沙華と萩

H23.9.25撮影



2011年9月15日木曜日

一草庵だより第16号

「一草庵だより」第16号をお届けします。(クリックすると、拡大表示されます。)


今回は「一草庵夏の子どもまつり」の熱気が伝わるものができました。お楽しみください。

〈内容〉
・今月の山頭火句
・昨年に引き続き山頭火検定実施
  受検者募集中
  新版「山頭火検定・公式テキスト」の紹介
  琵琶「俳人山頭火」再現コンサートのお知らせ
・炎天に集う一草庵夏の子どもまつりア・ラ・カルト
     山頭火さんと子供たちとのひと時
    「一草庵子どもまつり」に参加して
    一草庵に子供たちがやってくる
・庭の桔梗
・案内人徒然ばなし
・編集後記

2011年9月4日日曜日

松山文学散歩「山頭火句碑めぐり」<道後・大黒屋前>

松山市が城下町としての歴史をテーマに、子規記念博物館のある道後温泉周辺から平和通りを経由し、庚申庵までの間を「俳句の道」と位置づけ、正岡子規などが詠んだ俳句の中から、松山城・城北練兵場・古町などにゆかりのある俳句を選んで、句碑を設置しました。
ずんぶり湯の中の顔と顔笑う
 
 句碑の建てられている周囲には、うどんと釜飯が特に人気の大黒屋さんやお米屋さんが経営するおしゃれでヘルシーな人気の「カフェのらの」さんなどがあります。
大黒屋さんの前にたつ山頭火句碑

「カフェのらの」さん

 また、俳句の道から道後温泉街にむかう「熱田津の道」。そこには造り酒屋の水口酒造さんとその経営する「にきたつ庵」もあります。松山市の道後温泉本館も近く、湯上がりの一杯を求めて、観光客らも訪れます。お目当ては、地ビール「道後ビール」でしょうか。

水口酒造さんと熱田津の道


炎天の下すずやかな流れが涼を誘います。

山頭火の句碑を見がてら、ちょっと周辺を食べ歩きするのもいいものです。


ここは遍路道でもあります
 水口酒造さんでは、山頭火さんの酒「一浴一杯」を製造・販売しています。

にきたつ庵と山頭火の酒「一浴一杯」