今週の山頭火句

今週の山頭火句 すわれば風がある秋の雑草  山頭火

2019年4月26日金曜日

「俳句一草庵」特別賞に、英語俳句決定!


 俳句一草庵の投句に、海外の人の句が4句ありました。
その中より、特別賞を選びました。
次の句です。

《まつやま山頭火倶楽部賞》
  tea with Santoka
    a bird I don’t know
    calls outside                Deborah P Kolodji

     山頭火と抹茶一服鳥の声       デボラ・P・コロジ
(評)カリフォルニアの俳人が一草庵を訪れてくれたので、抹茶を点てて差しあげた。
その時、投句を依頼すると、即座に詠んでくれたそれがこの句です。
山頭火さんと一緒になってお茶を飲んでいるようだった。「tea with Santoka」で
切れがある、「鳥の声」と取り合わせて、(ポエジー)が生まれた。
英語俳句の取り合わせの妙に驚いた。どんな鳥なのか、何と鳴いているのはわからないが、私を呼んでいると。鳥の呼ぶ声に、動きとリズムがある。

 後で分かったことだが、カリフォルニアで俳句を指導している有名な人で、英語俳句を10年から20年やられているらしい。おめでとうございました。





山頭火Tシャツを着ているデモラさん!
            写真が届きました。


2019年4月25日木曜日

10周年記念俳句大会「俳句一草庵」の第一次予選句決定!


俳人山頭火の一草庵での公開俳句大会『10周年記念・俳句一草庵』を開催します。
【日時】平成31年4月29日(祝・月)
【会場】一草庵(松山市御幸1丁目435番地1)13:00~16:00

「10周年記念俳句大会・俳句一草庵」に850句(一人2句まで)の投句がありました。
北海道、青森、宮城、新潟、群馬、福島、愛知、千葉、茨木、滋賀、山口、九州は沖縄まで投句あり。海外からも4句投句がありました。
高校からは、伯方高、松山東、今治西、岐阜飛騨神岡、水沢、吉城、松山中央、愛光、名古屋高、済美平成等から投句がありました、中学生、小学生からも・・・。
一次予選に残った75句を15ブロックに分けて、トーナメント勝ち抜き戦を行います。
 一草庵へ参加者に選句権があり、5人の俳人・選者がレフェリーとなります。
 「10周年記念特別賞」、「俳句一草庵大賞」、「松山市文化協会賞」、「山頭火一浴一杯賞」、
 「山頭火柿しぐれ賞」の5賞を決めます。
  参加して俳句を楽しみましょう。

  「俳句一草庵」の第一次予選句75句は次の通りです。



  これでは、見えませんね、次のとおりです

     ①-1 風向きはよし長老の野火の下知 
     ①-2逃げ水や負けたところで変わりなし 
     ①-3鍵させば住家となりぬ犬ふぐり
     ①-4完走の深き一礼風光る
     ①-5まだ星が残っている空に窓ひらく

      ②-1春ショール齢の坂を忘れけり
   ②-2桜貝方程式の解けぬまま
   ②-3昭和の日みんなが知っている軍歌
   ②-4上から下に春の川かな
   ②-5春風の吹く手紙が届く

     ③-1初桜手筆にて書く令和かな
     ③-2再会は大樹となるやこの桜
     ③-3雛しまふ夕べきよとんと籠の鳥
     ③-4遠いケンカにクスクス笑うおでん
     ③-5蒲公英ぽぽぽ山頭火さん飲んでるか

   ④-1二人の電話ボックス開けて冬
   ④-2石竜子来て一草庵の留守居かな
   ④-3弟もおなじ三月立子の忌
   ④-4雛に空見せる小窓を磨きけり
   ④-5極楽の余り風とや花ミモザ

     ⑤-1鰻は平和の味して新しき世なり
     ⑤-2核心に触れられぬまま蜜柑剥ぐ
     ⑤-3心臓のあかあかとして雪女
     ⑤-4草の花母が再婚するらしい
     ⑤-5寒ざらしの土くれ今も変わらぬ昔の匂い

   ⑥-1春光や享年百四の喉仏
   ⑥-2子兎を抱いて心臓だと知った
   ⑥-3少年と無言のベンチやがて雪
   ⑥-4満月の生みおとしたる伊予の牛
   ⑥-5遮断機の上がりて春の匂ひける

      ⑦-1マフラーに編み込んでいる赤い糸
      ⑦-2死神のふつと掠める花明り
      ⑦-3持久走白詰草の坂登る
      ⑦-4我を捨てなほも我のある海鼠かな
      ⑦-5潮干潟立てば足裏のくずれゆく

  ⑧-1ころり往生冬日畳に招き入れ
  ⑧-2クレーンの首は折鶴春愁
  ⑧-3魂のぽんと抜けたる紙風船
  ⑧-4うららかや母になりきる一人芝居
  ⑧-5マカロンの小皿に跳ねる春の色
  
     ⑨-1マフラーの空から降ってきたような
     ⑨-2歩みを止めて花の香をいただく
     ⑨-3落椿犬とAIゐる実家
     ⑨-4夜桜や平成の色零したる
     ⑨-5辛夷咲く空の固さを柔げし

 ⑩-1春風やガムテープみたいな私
 ⑩-2元気かい「うん」の返事の春メール
 ⑩-3太陽を無数に飛ばし石鹸玉
 ⑩-4前世を猫だと仮定して朝寝
 ⑩-5オカリナの譜面の余白春惜しむ
  
    ⑪-1牡丹雪水に映りて水に消ゆ
    ⑪-2ひまわりと土の中は時計
    ⑪-3春が来た笑いころげる猫がいる
    ⑪-4初つばめ空の青さの際立てり
    ⑪-5観音の生命線に春ほこり

   ⑫-1薔薇の芽やトルソーの指は金属
   ⑫-2時雨客そのまま居着く寺坊かな
   ⑫-3寒林にあまたの吐息眠りおり
   ⑫-4天高し空の割れ目のナフタリン
   ⑫-5五月の空へ梯子をかける

     ⑬-1一字空白となっているふくろう
    ⑬-2リュウグウノツカイの抱く雪の海
    ⑬-3手鏡の中に堂々たる冬日
    ⑬-4春の夢百まで生きて目覚めけり
    ⑬-5瓶振れば海恋ふる音桜貝

    ⑭-1さよならの「ら」の口のまま雪の花
    ⑭-2ほど良き暮らしぬれ縁に雀の子
    ⑭-3チューリップぐらいの恋
    ⑭-4帰るのか父の声背に春夕焼
    ⑭-5しゃぼん玉そろそろ国へ帰ろうか

    ⑮-1お接待いたゞいて知る温もりです
   ⑮-2春一番が学校おした
   ⑮-3春泥を来て三四郎に会ひにけり
   ⑮-4春昼のカフェや異国語飛び交ひて
   ⑮-5花冷や小さき手縫ひの被爆服



2019年4月2日火曜日

一草庵リニューアル10周年記念俳句大会「俳句一草庵」のお知らせ

 投句締切は、4月10日(水)で~す。
今年は、一草庵リニューアル10周年記念
    山頭火来松80年記念
    松山市制130周年記念を迎え、一草庵でも記念事業を行います。
第一弾として、例年開催の「俳句一草庵」を記念俳句大会として発展的に開催します。
松山市の支援をいただき、県外の著名な俳人に選者になっていただきました。
選者を紹介します。(アイウエオ順、敬称略)
       <募集句選者>
        池田 澄子(船団、豈、面)
        櫂 未知子(群青、銀化)
        神野 紗希(現代俳句協会)
        佐怒賀正美(秋、天為)
        鶴田 育久(層雲)
        水内 慶太(月の匣) 
       <募集句・当日選者>
        小西 昭夫(船団、子規新報)
        白石 司子(海原)
        髙橋 正治(十六夜柿の会)
        福谷 俊子(花信)
        本郷 和子(新風)




    10周年記念俳句大会「俳句一草庵」を開催します

     山頭火終焉の地・一草庵での公開俳句ライブです。
    有季定型、自由律のジャンルは問いません。
    あなたの投句をお待ちしています。

   10周年記念俳句大会「俳句一草庵(第14回)」は、
         平成31年4月29日(祝・月)
         (開催時間:13:00~16:00)
 松山市御幸1丁目の草庵広場」で開催します。

【俳句募集要項】

  ・ハガキ1枚に一人2句まで(未発表作品)。
 ・住所、氏名、年齢、電話。小中高生は学年を明記。
 ・有季、定型・自由律のジャンルは問いません。
 ・投句用紙には、こだわりません。

 〈投句締切〉 4月10日(水) 〈投句料は無料〉

 ・各俳句賞は、一次選考の中より、当日公開選抜します。
 ・入選句は新聞に掲載、記念品あり。




一草庵に、ポスターを掲示しましたら、早速に投句がありました。