今週の山頭火句

今週の山頭火句 すわれば風がある秋の雑草  山頭火

2013年8月27日火曜日

『一茶・山頭火俳句大会』 俳句募集中!

今年の10月12日~13日 『樗堂・一茶・山頭火の世界inまつやま」を開催します。
「一茶・山頭火俳句大会」を開催するため、事前俳句を募集しています。
皆さんも投句していただけませんか。





以下、俳句募集要項です。
ご連絡が遅くなって申訳ありません。9月1日(日)が締切りです。<当日消印有効>

申込先  〒116-0013
      東京都荒川区西日暮里3-1-3 本行寺 一茶・山頭火俳句大会係

作 品  四季雑詠2句一組(何組でも可) 有季定型・自由律どちらでも可。

応募料  1組につき1000円 現金書留または定期小為替を同封の上。
   


 選者の先生は、素晴らしい方々ですよ。
   有馬朗人「天為」主宰、大石悦子「鶴」所属、金子兜太「海程」主宰、
伊藤通明「白桃」主宰、神野紗希(俳人)、阪本謙二「檪」主宰、
佐藤文子「信濃通信」主宰、仁尾正文「白魚火」主宰、
冨士眞奈美(女優・俳人)、福谷俊子「花信」主宰、有光令子「花」主宰、
船越俊子「青海波」主宰、宮坂静生「岳」主宰、和久田登生「層雲」代表 

10月13日大会会場・子規記念博物館で
表彰式を行います。
俳句誌「俳壇」で優秀句を掲載します。
投句の方法は、左の内容を記載していただ
ければ OK です。

2013年8月23日金曜日

今年訪れるべきパワースポットはココ、一草庵。

今年おとずれるべき場所はココ!
47都道府県のパワスポ完全ガイドが、CREA 9月号(文藝春秋)に紹介されています。

愛媛県では、「一草庵」「秋山兄弟生誕地」『道後温泉本館 玉の石」でした。
ご覧あれ。

 種田山頭火終焉の地は、仕事の金運に効果あり。
 新規開拓や企画立案にも◎!
  (小林世征さんが、都道府県のベスト3をピックアップ)






  一草庵に取材に来た人の、スナップ写真を紹介しておきます。




一草庵でのパワースポット「山頭火物語」

山頭火は、妻も捨て子も捨て家も捨て、

    大正十五年四月、解くすべもない惑いを背負うて
    行乞流転の旅に出た、と前書きをし

  分け入っても分け入っても青い山

の句を詠んで放浪行乞の旅に出ます。途中、庵を結びますが、57歳までの15年間旅を繰り返し
終の住処、一草庵に辿り着きます。一草庵は、山頭火人生の終着駅なのです。

一草庵の入り口には、句碑があります。碑の下には、山頭火の”あごひげ”が入っているとのこと。

  鉄鉢の中へも霰

 ただの句碑ではなく、松山での山頭火墓碑のようです。
いつもは白いお米を入れてもらっている鉄鉢に、突如白い霰が入り音をたてるのです。
”鉄鉢の中には、白い米ばかりでなく霰もはいるのだ”と悟って、また放浪の旅にでるのです。
鉄鉢にも霰は入るんだ、これが人生、ああ無常!。

その山頭火の魂の入った句碑は、一草庵を象徴する柿の木を眺めています。
私には、山頭火が何かを話しかけているように感じるのです。

 一草庵の柿を愛した山頭火の句を紹介します。

 手にのせて柿のすがたのほれぼれ赤く
 しぐれて柿の葉のいよいようつくしく

母の自殺、父の放蕩、家業の破産、家庭の崩壊、弟の自殺等
波乱万丈の人生の終着駅・一草庵には、山頭火のパワーが潜んでいるはずです。
あなたには、それが見えませんか。

 一草庵を訪れた人に、こんな質問をしたことがあります。
硝子のコップに水が半分だけ入っています、あなたはどのように解釈しますか。
 その1. もう半分しかないのか。
 その2. まだ半分もある。

訪れた人に、柿の木にさわってもたって、今もっている悩みを山頭火さんに語ってもらい
ここにみなぎる山頭火さんのパワーを感じ取ってもらうのです。
そして心機一転、新しいパワーをもらって帰っていただきのです。


そして、帰りには、

 濁れる水のながれつつ澄む

の句碑に手をあわせていただくのです。

生きているといろいろな事がありますね。
山頭火さんは、人生を振り返って、亡くなる前、昭和15年9月8日にこの句を詠みました。
”濁れる水は、きっと流れながら澄んでいくと私は信じますが、あなたはどうですかと山頭火さんが
囁いているようです、というのが、パワースポット「山頭火物語」です。

2013年8月20日火曜日

『第3回一草庵夏の子どもまつり8/10』のスナップ・アルバムです。

愛媛新聞の武田記者が、「一草庵夏の子どもまつり」の記事を掲載してくれました。
紹介します。

 それでは、「夏の子どもまつり」のスナップ写真を紹介しておきます。
炎昼の中、子どもたちの元気玉がはじけました、そしてその元気をいただきました。

「クイズで俳句のお勉強」では、いっせいに手があがりました。
子どもたちは、暑さを忘れて、手づくりのそうめん流しに群がります。
カキ氷、もう一杯とお代りする子どもたち、美味しそうに食べてくれました。
スイカ割りも真剣です。長い列ができました。
スイカの割れる音よりも、お母さんの期待と声援のはしゃぎ声の方が大きかったようです。
そんな、みんな元気一杯の一草庵でした。100名以上の参加者がありました。
熱中症の人もです、安心しました。護国神社でのご祈祷がよかったのでしょうか。
皆さん、本当にご苦労さんでした。

  炎昼や一草庵の子ども祭  こんな句ができました。スナップ写真を紹介します。

あったかだった山頭火さんのお話です。
山頭火さんも登場です。

俳句のクイズでお勉強してます。
一草庵のそうめん流しです。



スイカ割りの長い列ができました。
スイカも たくさん、たくさん。

『第11回山頭火俳句ポスト賞』の作品紹介。

「第11回山頭火俳句ポスト賞」の表彰式を、さる8月10日(日)の「一草庵夏の子どもまつり」一草庵会場で行いました。

 一草庵にある山頭火俳句ポストに、25年3月1日~6月31日に投句された俳句です。   
 
 投句された俳句は125句。(内、県外句の数は25句) 東京都目黒区・あきる野市、愛知県碧南市・岡崎市、埼玉県三郷市、岡山市、松江市、広島県大竹市、福山市、山口県岩国市、徳島県三好郡、福岡市など全国各地からの投句から、俳句選者に優秀句を選んでいただきました。



山頭火俳句ポスト賞

 鮎食べて土佐の一夜を雑魚寝せり       松山市 酒井裕子

(評)「鮎」と「土佐」の豊かな自然の取り合せ。「土佐」と「雑魚寝」の豪快な言葉の取
り合せ。「鮎」「土佐」「雑魚寝」の言葉がお互いに響き合って野趣溢れる世界を作り出した。山頭火にもこんな日があったのではと思うが、何よりもこの句の骨太さが魅力である。(小西評)

小西昭夫・選

【特選】穏やかに生くはむつかし薔薇を剪る   松山市 玉井良子

 (評)穏やかに生きようと誰もが思うのだが、なかなかそうは行かない。世の中腹の立
つことも多い。また、頭にくることがあったのだが、じっと我慢。薔薇を剪って心を落ち着かせるのである。上五中七の感懐から下五への転換が見事。

【入選】訪れる人なし雨の音を聴く         松山市 堀口浩良

 (評)十七文字だが、無季のつぶやきの句である。自由律俳句らしい俳句である。定型俳句風にいえば句跨り。「訪れる人なし」「雨の音を聴く」のたたみかけが静かさを加速する。「聞く」のではなく「聴く」ところに単なる孤独や寂しさではないゆとりがあるか。

白石司子・選

【特選】晩節や風鈴風の意のままに        松山市 丹下恵美子

(評)晩年は、風の意のままの風鈴のように生きたいという万人に共通する思い。上五「や」の切れ字が効果的で、導入部の「晩節や」が、読者のそれぞれの境涯へと思いをめぐらせる。「風鈴風の意のままに」のような「自在」こそ、山頭火が最期に至った境地かもしれない。

【入選】星占いとばし読みして星涼し        松山市 村上邦子

(評)混沌とした世の中だからこそ、結構気になってしまう「星占い」。でも、自分自身に関係するものなどを「とばし読みして」しまえば、暑い一日の終わりに見上げる涼しさを誘う星のような涼しさ、いや、涼しい顔でいることができる、という諧謔味あふれる一句。

本郷和子・選

【特選】念ずるも薫風受くも戒むも         松山市 西野周次

(評)一句に三つの動詞が入りにぎやかであるが、念ずることも薫風を受けること
も、そして自分を戒めることも、すべて自分の生であるという大変に哲学的、宗
教的な深い内容である。
 自分を見つめ、自分を律し、そして、あるがまま自然の一部となり生きていこう
とする人生観は山頭火と共通するものがあり、感慨深いものがある。

【入選】鮎食べて土佐の一夜を雑魚寝せり  松山市 酒井裕子
(評)四万十川で鮎釣りをしたのか、その後、民宿のようなところで、塩焼きの鮎
をお酒も入り、みんなでにぎやかに食べたのか、ともかく、その夜は一部屋で何
人もが雑魚寝したのである。
 この一句を一読すれば、もうその情景がTVドラマのように浮かんでくる、
報告俳句の中にも楽しさや広がりがあれば結構なことだ。

熊野伸二・選

【特選】たんぽぽのほほけてからの自在かな   東京都町田市 佛渕健悟

(評)「ほほけ」は「惚け」と書き「知覚が鈍る」「ぼんやりする」「ぼける」(広辞苑)の意味。
タンポポを擬人化し、花が終わって種が綿毛になって飛び始めるころを指していると思われる。
その時、タンポポは風のまにまに飛んでいく自由を得る。人もまた、老いて「ほほけた」時、
人生の労苦から開放され、真の自由を得るといえるのかもしれないと思ってしまう。

【入選】脱ぎて振る暫し別れの夏帽子       松山市 谷美枝子

(評)恋人同士、あるいは里帰りしていた子や孫との別れだろうか。
駅や港、空港などで繰り広げられる別れのシーン。中七「暫しの別れ」なのに、
上五「脱ぎて降る」ところに、別れを惜しむ気持ちの強さがにじむ。
「夏帽子」の明るいイメージが、湿っぽくなりがちな「別れ」を爽やかなものにしてくれた。





2013年8月9日金曜日

「第3回山頭火出前俳句ポスト子ども俳句賞」の発表。

『第3回山頭火俳句ポスト子ども俳句賞』を発表します。

 清水小学校、姫山小学校、湯築小学校の児童が、出前山頭火俳句ポストに投句してくれました。
投句数731句の中より、俳句選者に入賞句を選んでいただきましたので紹介します。

8月10日(土)の「一草庵・夏のこどもまつり」の会場で、表彰します。

 しきさんは はいくをつくって しんどいな  

         小学3年生、杉本君の俳句です、この俳句には、しびれました。               

小西昭夫・選                                                         

【特選】 プールすきだみずしぶきだいすきだ            湯築小2年   菊池翔貴

  (評)夏の楽しみのプール。もちろん、すきだ。プールがあげるみずしぶきがすきだ。
  「すきだ」「だいすきだ」の畳み掛けが見事であり生命力にあふれている。

【入選】 ひまわりが右と左でせいくらべ              姫山小2年   小島彩聖

  (評)何本かのひまわりがかたまって生えているのだろう。それはまるでみんなでせいくらべをし  ているようである。それが夏の力だ。

【入選】 風鈴でわたしの心もすずしいな      湯築小3年   寒川日花里

  (評)風鈴の音はぼくたちにすずしさをもたらしてくれるが、何よりも私の心をすずしくしてくれる   のだ。

【入選】 手のひらのホタルのにおいチョコレート 清水小5年   児玉顕信

  (評)大切に持った手のひらのホタルのにおい。その特別な感じは大好きなチョコレートに似て   いる。

【佳作】 夕やけが山にぶつかりとけちゃった    清水小2年   福石七海

  (評)消えてゆく夕やけが山にぶつかって溶けちゃったとはとてもおしゃれで
  詩的な表現。

【佳作】 かぶとむしはっけよいよいちからもち   湯築小1年 上田真太郎

  (評)かぶとむしのげんきさとかぶとむしにすもうをとらせるげんきさのふたつのげんきがきもち  いい。

【佳作】 泳いだら髪からしずく背をぬらす     姫山小3年   岡 愛奈

  (評)長い髪なのでしょうね。泳いだら髪のしずくは背中をぬらすのです。ちょっと、大人の世界を  覗いた感覚でしょうか。


白石司子・選


いい俳句が出来ましたね。


【特選】 春風と一年生がやってきた                 清水小3年   池田結来

 (評)大人が俳句を作ると技巧をこらし、「春風や」としてしまうのだが、「春風と」としたところが、
 うまい! のどかでおだやかな春風と共にやってきた一年生。そして、それを見ている作者の中  に も吹く春風のようなやさしい風。実景のみでなく、そんな内面風景もうかがわせる作品となって いる。

【入選】 新人戦間近にせまる夏日かな             清水小6年  高橋良汰

 (評)間近に迫っている新人戦の日を「夏日」、いや、「新人戦」にかける熱い思いそのものを「夏  日」と解釈した方がいいだろうか。この句の場合の切れ字「かな」は効果的で、作者の凝縮した思 いを伝える。

【入選】 せん風機前に集まるうちゅう人      湯築小6年  伊手美樹乃

 (評)暑い時や汗をかいた時は、即効性からしても扇風機が一番!それでみんなが「せん風機前 に集ま」ったんだね。「うちゅう人」としたことで、集まっている人のデフォルメされた顔や声などが  想像されて愉快だ。

【入選】 なつやすみ虫とりめいじんあらわれる   姫山小2年 内藤颯眞

 (評)この世の中にはいろいろな名人がいるけど、やっぱり「なつやすみ」は「虫とりめいじん」が一 番かっこいい?「虫」だけを漢字にしたことで、そこに視線が集まって効果的だし、下五「あらわれ る」が一句を臨場感あふれるものにしている。

【佳作】 おじさんと田植え機乗って風を切る  清水小6年  武田香蓮

 (評)田植えの時節。普通ならばそれを見学、あるいはちょっとしたお手伝いをするだけで終わる のだが、作者は、「おじさんと田植え機に乗って」いる。下五「風を切る」に、颯爽とした作者像がう かがえる。

【佳作】 しきさんははいくをつくってしんどいな   湯築小3年 杉本一太 

 (評)作者も俳句をつくるのが、億劫だったのだろうか。そこで、たくさん俳句をつくっている「しきさ ん」に思いを馳せ、「はいくをつくってしんどいな」というフレーズが生まれたのかもしれない。下五 「しんどいな」から、作者のため息までも聞こえてきそうだ。

【佳作】 家の外ふうりんの音でいっぱいだ     姫山小3年 井伊陽真

 (評)冷暖房完備の室内は快適だが、自然とは程遠い世界である。そこで、家の外に出てみると、 そこはまさに涼しげな「ふうりんの音」の世界。下五の口語「いっぱいだ」が、風鈴の音色を満喫し ている作者像を遺憾無く伝える。


本郷和子・選



【特選】 バトン投げ初夏の空まで飛んでゆけ   清水小6年  亀井 葵

 (評)バトンを投げて演技しているのでしょう。思いきり高く投げるとそこは初夏の空、
 なんと気持ちのよい、はつらつとした動きのある素敵な俳句です。

【入選】 風ふけばプールのなみもおよいでる   姫山小2年  小島彩聖

 (評)風のある日、プールを見ていると表面に波ができていたのです。
 それがまるで、波が泳いでいるように見えたのでしょう、観察のよくできた句です。

【入選】 日がささしまちをのんびりお母さん    清水小4年  シュマスマン セリーナ

 (評)お母さんが日傘をさして、おしゃれして、ゆっくりのんびり街を歩いて
 いる姿が見えそうです。きっとやさしく、素敵なお母さんでしょうね。

【入選】 ひまわりはたいよういっぱい食べてるよ  姫山小2年  永田真悠

 (評)ひまわりは、いつも太陽の方を向いて元気に咲いています。それを太陽を
 いっぱい食べるという思いつきはすばらしい。

【佳作】 トマトがねあかくなったよ日やけかな    湯築小2年  松岡佑麿

 (評)トマトがうれて赤くなったことを、人間のように、日焼けしたのかもと思ったところが
 とても愉快です。

【佳作】 アリたちが巣から出てきて遠足へ    清水小3年 松原弘典

 (評)巣から出て来たアリは一列の長い行列を作って歩きだす。それをアリたちに
 遠足と見たところが楽しくておもしろい。

【佳作】 もみじはねはっぱじゃないよ森の手よ    姫山小5年 片山果林

 (評)もみじの葉をよく子どもが、赤ちゃんの手と表現することもあるが、葉っじゃないよ
 と言い切る強さが愉快。そして、葉っぱを「森の手」なんてもっと愉快。


熊野伸二・選


【特選】 
 ありたちがせえのせえのとがんばるよ                清水小1年  田村一朗 

 (評)「アリとキリギリス」の童話を持ち出すまでもなく、アリは働き者のイメージが定着している。
 六歳の作者は、そのアリたちの働きぶりを見て「せえの、せえの」と声掛けあって頑張っていると
 見た。これ以上ない小動物の動きを観察し「がんばる」と評価する心根がうれしい。

【入選】 昼下がり春さがしする日曜日                清水小4年  毛利美咲

 (評)日曜日の午後、作者は春らしさを探しに出かけています。木々の芽や蕾がふくらみ、
 スミレやホトケグサなどの小さな花がさいているのを発見したでしょう。
「春」の言葉の語源は、木の芽が「膨(はる)から来たといわれます。「春さがし」の表現はうまい。

【入選】 赤とんぼ赤いめがねをかけている    姫山小2年  内藤颯眞

 (評)赤トンボは、体が赤いトンボの総称。日本には21種類が記録されており、
 普通見かけるのは、アキアカネとナツアカネ。その赤とんぼが「赤いめがねをかけている」
 ーという俳句を見て、改めて昆虫図鑑で確認したら、その通りでした。よく観察した作者に
 感服でした。

【入選】 あじさいは四角を集めてまるくなる      湯築小6年  山下裕子


  (評)アジサイは「丸い花」と思っていた。しかし、作者は「四角を集めて丸く」
 なっているーという。梅雨に咲き、漢字で紫陽花と書き、七変化の別名もあるなど、
 よく知られている花のはずなのに、指摘されてなるほどと思う。装飾花で、
 やや菱形の咢(がく)が集まって大きな一つの花に見えるのだ。冷徹な観察眼と分析力に敬意。

【佳作】 ほたるはねぴかぴかひかるコンサート 清水小2年 渡部漱太

 (評)初夏の夜、たくさんのホタルが、光を点滅させながら飛ぶ様子は、日本人が大好きな
 風物詩。決して音は出ないのだが、作者は光の乱舞を「コンサート」のように感じたのだ。
 いわれてみると、なるほどワルツでも奏でているようでもありますね。

【佳作】 バッチグーぼくの作ったハンバーグ     姫山小2年  佐々木凱士

 (評)料理するお母さんを手伝ったのかな?ハンバーグを丸めたのでしょうか、
 とってもじょうずにできて「バッチグー」と鼻たかだかの様子。自分の作ったハンバーグの味は、
 また格別だったことでしょう。リズム感が快い作品。

【佳作】 真っ黒だ日焼けしたのかいかげさんよ   湯築小5年  木多凪沙

 (評)夏の強い太陽が作り出す影は、特別に黒く感じます。「真っ黒」。その黒い影に対して
 「日焼けか」と呼びかけるユーモア。字余りになりましたが、「―したのかい」と語りかけ「かげさん」 と尊称をつけての問いかけも楽しい。