今週の山頭火句

今週の山頭火句 二の丸三の丸さくらもみづりはじめて  山頭火

2015年8月22日土曜日

「第5回一草庵・親子俳句絆賞」の公開。

第5回一草庵夏の子ども・親子俳句絆賞』の紹介です。


      一草庵・親子俳句絆賞』




〈姫山小学校 〉 小西昭夫選
 
あいうえお読み書きがんばる五十音 西山心希(1年)
ランドセルまだまだ大きい一年生  西山 愛美()

 読み書きをがんばる1年生の子供とそれを見守るお母さんのあたたかい
 眼差しが心地よい。

〈姫山小学校 〉 白石司子選 

お気に入りわたしの名前柚の花  守谷柚花(3年)
柚の花娘の名に込めた健康美    守谷真由美(母)

 柚の花からもらった名前「柚花ちゃん」って、かわいい名前だね。
 でも、お母さんはかわいいだけではなく、健康美も名前に込めている
 んだって!そういういきさつを聞いたら、もっと、もっと、わたしの
 名前がお気に入りになるね。

 〈姫山小学校 〉 本郷和子選
 
海風とばあちゃん見おくる観光港  近藤漱太(2年)
おばあちゃんが船に乗ってどこかへ行かれるのでしょう、海と一緒にに送る、
その様子が微笑ましい。
定年を迎えて今宵菊の酒       野崎操子(祖母)

定年を迎えて安どの気持ちでお酒をたしなみ、お祝いをしているのだろう、菊の酒が
一句を引き締めた。

 〈湯築小学校 〉 白石司子選

せんぷうきいちねんぶりにこんにちは  飛田奈々穂(1年)
初ゆかた鏡の前でひとまわり         飛田 歩乃佳(14歳)
ふん水に飛び込む娘叫ぶ母          飛田 圭子(母)

夏になれば、あたりまえのように出してくるせんぷうき。それに「こんにちは」と
あいさつするやさしさ。そして、今年初めてのゆかた
を着て、鏡の前でひとまわりして、ちょっぴり大人っぽいふんいきを味わっている君。
母はといえば、子どもたちの突発的な行動に振り回されている。
そんな明るい家族像が見えてくる。

〈湯築小学校 〉 熊野伸二選

しちゅうよりぐんぐんのびろあさがおよ  神野 秀真(1年)
朝起きてあさがお見にいくわが子かな    神野 朋子(母)

 朝顔を植えると、蔓が巻きつく支柱を立てます。その支柱も越えるくらい
「ぐんぐん伸びろ」と励ます少年。その子どもを、ちゃんと観察して、
 見守っている母の好ましい関係が、俳句になりました。

〈清水小学校 〉 本郷和子選 

歯ならびをとうもろこしとくらべたよ  松原 愛(3年)
きれいな歯並びをしている子なのだろう、とうもろこしもきちんと、
そろって、粒がならんでいる、感心しました。
とうもろこしほおばる笑顔里の山     松原知津子(母)
田舎に行って、とうもろこしを親子で食べているのかもしれない、
みんなうれしそうにほおばる様子が見えてきそう

 〈清水小学校 〉 小西昭夫選 
すいか食べさあたいけつだたねとばし  木下 陽渡(3年)
父と子でスイカスイカと連呼する     木下 久美()
スイカをめぐる父と母と子供の関係がとても素敵だ。二人の子どもを抱えた
お母さんの大変なこと。微笑ましい。





     『一草庵家族俳句特別賞』

〈小西昭夫選 〉

風鈴が音でしらせる子どもの帰宅  湯築小 新山 智子()

子どもが帰宅するときは風鈴の鳴り方も違うのだ。下5の字余りが子どもを
待つお母さんの思いを的確に伝えてくれる。

おまじないかけたよトマト赤くなれ 姫山小  築山有紀()

この童心の輝き。そうか、トマトが赤くなるのは有紀さんのおまじないのおかげなの

〈白石司子選〉
波の音近く感じる夏休み     清水小 中川友美(母)
水遊び姉弟仲が強くなる     中川周郎(父)

海に来ているから波の音を近く考えているのではなく、夏休みを想像したから、
波音を近く感じたと考えたい。そして、裸、或いは、水着などでしている水遊
びを見て、「姉弟仲が強くなる」と感じたのである
「仲がよくなる」ではなく、「仲が強くなる」としたことがこの句の手柄である。
かぶと虫夜にストレスばく発だ   湯築小 池内真奈(3年)
梅雨晴れやかたつむりたち夕涼み    池内謙一郎(6年生)
「梅雨晴れ」の句は、一句の中に季語が三つもあるが、作者とかたつむりが一緒に
夕涼みをしているようで「をかし」味を感じさせる。また、「かぶと虫」の句も、
日中は人間に観察されていて、そのストレスを夜にばく発させているという発想に
俳諧味がある。

〈本郷和子選〉 
かき氷舌の赤さを競いけり    清水小 越智睦枝(母)
いちごのシロップで、舌が赤くなっているのを、見せ合っているのだろう、
競いけりと、結んでいるところが愉快
太陽と向日葵二人対話する    湯築小 髙岡真理子(母)
太陽と向日葵を二人として、向き合っていることを、対話するとしたところが、
飛躍して面白い。

〈熊野伸二選〉 
夏休み海と山そして宿題の山   姫山小 近藤漱太(2年)
夢路より戻されし朝蝉の鳴く         近藤 彩(母)
夏休みを迎え、海や山へ行けるーと喜んだのだが、どっこい宿題も山ほどあると
気づく滑稽さがある句。母親は、夢を見ていた朝、蝉の大合唱で楽しかった夢の
世界から暑い現実世界へ引き戻された。