今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2019年10月22日火曜日

「山頭火一草庵まつり」、80回忌一草忌を奉修する!

 いま、まさに一草庵の渋柿が満開だ。
  見上げる柿の色づいて落ちそうな  山頭火
 山頭火が一草庵で詠んだ句だ。


 この度、80回忌の命日を記念して、山頭火顕彰の一環として、一草庵時代の句を纏めて出版した、その中にも収録されている。

世に、山頭火の自選一代句集『草木塔』は、山頭火の人生そのものだ。
それ以降の一草庵時代の、山頭火が最後に残した句は、断片的に語られ、整理されていない。大山澄太さんは、山頭火没後昭和16年刊行の『愚を守る』では、荻原井泉と選をして整理されている。その後、澄太著の本では、『草木塔』と題して、松山時代の俳句を「遍路行」と「一人一草」の題して、218句を選している。
今回、出版の『草萌ゆる』は、山頭火残した自筆句帖にて、〇印をつけている句を基とした。句数598句、それ以外に一草庵よりの層雲投句19句、松山柿の会の句 26句を収めた。句集『草木塔』に次ぐ貴重な本だと思う。



さて、10月13日開催した「山頭火一草庵まつり」は、墨絵アーティスト・茂本ヒデキチさんの人気で、一草庵は250人以上でごった返した。
 来賓として来られた松山市副市長は予定があるというのに、最後まで観覧された。25名すべての来賓が・・・。アカリカは、カリフォルニアの有機定型ハイクソサエティー会長のMimi Ahernさんも来てくれた。
 9月1日の山頭火句帖に、
 もりもり盛りあがる雲へあゆむ の句がりあります。
茂本ヒデキチさんも、墨絵にこの句を添えてくれました。山頭火が『層雲』に最後に公表した句です。
 松山で山頭火は、こわれて「柿の会」の主宰をしている。その山頭火の最後の句が、海南新聞(現・愛媛新聞)に掲載される。
 もりゝもりあがる雲へ歩む 「柿の会」での最後の句です。
 かつて、金子兜太さんは、一草庵を訪れ書いてくれた山頭火の句がある。
その句は、”もりもりもりあがる雲へ歩む” でした。保存していた色紙を、松山市が命日に飾ってくれる。
 それでは、茂本ヒデキチさんの山頭火墨絵ライブペイントを紹介しましょう。














アメリカ有季定型ハイクソサエティー会長
有季定型ハイクソサエティーのMimi Ahern
さんとMeg Ahernさん


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「柿の会」の句、海南新聞昭和15年9月