今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2014年10月4日土曜日

一草庵の訪問者たち<女学生、そしてアメリカ俳人>


今日10月4日、女子学生のグループが一草庵を訪問。

済美高校放送部のメンバー5人。

文化祭で発表する番組制作のため取材に来られた。

秋空のように澄んだ瞳の高校一年生でした。

5分間番組のようだ、山頭火のことを知ってもらいたいと、しゃべりが過ぎたけれど、

どうか大幅にカットしてください。

そして、来年は、山頭火検定に挑戦してくださいね。




 高校生に、こんな話をしました。<リディア・ラズマスさんの言葉>
 
アメリカ在住(ポーランド人)の人が、山頭火の魅力をこんなふうに語ってますよと。

”山頭火は俳句を通じて、普段私たちが考えもしない、心の奥に眠っている人間本来の
やさしさを揺り起こします。
そしてありのままの自分らしさを晒して生きる人を、誰もとがめたり、否定しては
いけないと諭してくれます。
一木一草から大きな山々まで、全てのものをとおして、私たちの魂がときには恐れながらも人生の伴侶のようにつきまとう「孤独」というものと、どのようにうまく付きあってゆくかを、
そこに示してくれています。
寂しさの中からこそ、思いやりや理解するこころが生まれるからです。
 山頭火はその托鉢の鉢に霰を受け止め、若草のうえに放尿し、一杯の酒に泣き、
愛に涙し、それでいてなお愛にあふれているのです。彼のあゆみの一歩一歩が
人間性にあふれ、彼の吸う息吐く息のすべてが仏陀なのです。”


そのリディアさんたちは、9月29日、プライベイトで一草庵を訪問されました。

アメリカ俳句協会の元会長 チャールズ・トランブルさん、俳人のシンシア・ヘンダーソンさん

そして、俳画を描かれる俳人リディア・ラズマスさん。

 お茶を差し上げました。

秋を彩った花と果物のお茶菓子を用意しました。

それも見て、季語のお菓子だといってヘンダーソンさんは、すぐさま一句詠まれました。

Isso-an

We're  surrounded by kigo

in the sweets bowl too

どのように訳せばいいのでしょう。

一草庵 季語に包まれている

 スィートなお茶菓子鉢にも