10月3日、山頭火の悲願だった野村朱鱗洞の句碑、かつて「柿の会」による昭和15年
10月11日の追悼句会で満場一致で決まっていた、山頭火・朱鱗洞の合同句碑、実現でき
ていなかったのですが、山頭火没後80周年事業の一環として、山頭火倶楽部で建立するこ
とができました。
コロナ感染防止に配慮しながらの除幕式でしたが、30人程度の人が集まりました。
当日は、「山頭火一草忌」「第12回山頭火検定」「第32回山頭火俳句ポスト賞表
彰式」も併せて実施しました。
句碑の場所は、護国神社万葉苑西、一草庵寄りにあります。
蟬しぐれ英霊しみじみここにゐたまふ 山頭火
(昭和15年8月29日早朝の句、参拝の句。字は、山頭火句日記より採る。)
へうへうと人らすぎゆけり風の中 朱鱗洞
(遺稿句集『禮賛』大正2年の句。自筆短冊より採る。)
山頭火の句、”蝉しぐれ”と”英霊”の取り合わせ、組み合わせの想像の妙に心打たれます。
”しみじみ”に山頭火の思いが伝わってきます。
朱鱗洞の句、100年前にスペイン風邪でなくなってしまった、朱鱗洞の声は聞こえて
来るような気がいたしました。
物に頓着せず、こだわらず”へうへうと”コロナ禍をすぎていこうよ・・・・。
一草忌記念写真 |
第12回山頭火検定 |
第32回山頭火俳句ポスト表彰式 |