今週の山頭火句

今週の山頭火句 重荷は二人でよいこらさ 山頭火

2010年8月30日月曜日

一草庵だより 第4号

厳しかった夏が過ぎようとしています。みなさんいかがお過ごしですか。一草庵だより第4号をお届けします。
写真をクリックすると拡大されます。

  <内 容>
 ・  松山より全国に発信
   山頭火検定公式テキスト発刊・記念発表会開かれる  今秋松山市で初めて実施
 ・ 「山頭火案内人」のつぶやき  
 ・ 山頭火の風景  
 ・ みなさんこんにちは 管理協力会です  
 ・ 一草庵歳時記   
 ・ 山頭火・癒しそうめん流しでの絆  
 ・ 案内人、徒然ばなし   
 ・ オカリナを奏でつづけて  



2010年8月2日月曜日

松山から「山頭火検定」発信。

やっと、『山頭火検定・公式テキスト』が発刊できました。
「山頭火検定」 受験者募集を開始します。

本日8月2日、報道記者会見を実施。
NHKほか、愛媛新聞、朝日新聞、毎日新聞、時事通信、共同通信の記者が 来てくれました。
NHK松山放送局が、12:00、18:00のニュースで取り上げてくれました。


公式テキスト発刊記念として、「山頭火を描く展」を愛媛CATVロビーで開催。



和田恵秀さん描く「山頭火パソコン・マウス画」

福島の里山頂上・芸術村「心滋館」館主・和田恵秀さん描く「山頭火パソコン・マウス画」を展示。
(和田さん、紹介させていただきます。)
山頭火検定のニュースを聞いた、北九州在住の画家小田次男さんから、送られてきた
山頭火の墨絵も展示。
文楽の絵とか歌舞伎役者の絵を描く画家。
知り合いの中村吉衛門の姿を真似て描いたそうです。品がある画は、大人気でした。

「山頭火検定・公式テキスト」 500円、安いことこの上なし。
テキスト表紙の墨絵は、茂本ヒデキチさん。

2010年7月31日土曜日

『第2回山頭火俳句ポスト賞』決定。

投句期間 22年3月1日~6月30日

一草庵「山頭火俳句ポスト」に投句された164句(内、県外句は65句北は北海道、
南は鹿児島与論島からの来庵者投句あり)より、各選者の先生に優秀句を選んでいただきました。
7月31日「一草庵」にて表彰。

山頭火俳句ポスト賞(春季)
 玄関に筍ごろりあるじ留守  松山 小山 安義

(評)「あるじ」は、もしかしたら山頭火かもしれない。
「ごろり」と「あるじ」を平仮名表記にして、クローズアップさせているのもうまい。
もちろん、5・7・5で切れているが、「ごろり」は「あるじ」にも掛かっていると考えれば
諧謔味あふれる一句ということになる。一草庵の玄関にごろりと置かれた筍。
その筍の存在感が「あるじ留守」の静寂を一層確かなものとさせる。(白石選)

小西昭夫・選
【特選】 山頭火留守です明日は母の日    松山 新宅美佐子

(評)もちろん、山頭火は亡くなって久しいのだが、きちんと整備された一草庵は山頭火が
いつ帰ってきてもいい状態だ。そんな一草庵を見ていると、山頭火は、今日たまたま留守
なのだと思えてくる。明日は母の日。山頭火はきっと帰ってくるだろう。

【入選】 シスターの腰のロザリオ五月来る  松山 福岡美智子

(評)シスターの誰もが腰にロザリオをつけているのか、そうでないのかは知らないが、
 シスターとロザリオの言葉が重なることで、とても敬虔な気持ちになる。
そこへやってくる五月の新鮮なこと。

白石司子・選
【特選】 えぞ地からはるばる四国へ日射しじりじり       北海道 畠千咲子

(評)山頭火の「ひよいと四国へ晴れきつてゐる」の軽みの境地とは対極にある句といえるだろうか。
えぞ地からはるばるやってきた四国、また山頭火への作者の思いの集約が、「日射しじりじり」
であり、北海道を「えぞ地」としたことが、距離感だけでなく、時間の隔たり、
つまり、両者の歴史的差異みたいなものさえも感じさせる。

【入選】 落ちついて死ねそうにない青葉騒(あおばざい)  松山  藤田敦子

(評)山頭火の「おちついて死ねさうな草萌ゆる」をもじった諧謔味あふれる作品である。
寒かった時節は終わり、「桜騒」から「青葉騒」への美しく変容する自然を追いかけて、
落ちついて死ねそうにない作者。煩悩を捨てきれない我々からすれば、山頭火よりも
この「青葉騒」の句の方が、人間の本質をついているという考え方もできる。

高橋正治・選
【特選】 花石榴じゃんけんいつもグーをだし    松山 岩崎美世

(評)夕焼け小焼けの空の下、平凡の底の真実に安住する。グーは出発点であると共
に到着点でもある。

【入選】 一草庵裏へ回れば落椿            三重桑名市 中村仿湖

(評)終極を彩るひとときの存在の証のように落椿は靜かに語ってくれる。
ひとりの心に反応する。

本郷和子・選
【特選】 ついの住家の酒はうまいか  宮城県  中島直
 
(評)山頭火は行乞流転の後、終の場所、一草庵で酒を飲み句を作り、
自分の人生を悔いなく全とうしたであろうことが一句の裏側に詠まれている。
「うまいか」は問いかけと共に、同調、共感、願望などが含まれ心打つ。

【入選】 初蛍己が身に鳴る水の音   松山  岩崎美世

(評)初蛍に出会った作者の感動が伝わる。一草庵南の大川にも蛍がいるという。
川を流れる水音もしかり、作者の内面に水音は確かに存在しているのだろう。
「初蛍」によって生まれた美しい句である。

熊野伸二・選
【特選】 花の風一草庵を開け放つ            松山  岩崎美世

(評)満開の桜に風が戯れる。風に乗って空を舞う花びらもあろう。
「一草庵」にも、その風を通そうーとすべての戸、窓を開く。
「開け放つ」の下五が潔く、効いている。

【入選】 山頭火存(おは)すか庵(いお)の蚊遣の香 松山 福岡美智子

(評)山頭火は、昭和十五(1940)年十月十一日“コロリ往生した。
だから「庵におわす訳がない」とわかっている。
しかし、庵から漂ってくる蚊遣りの香を嗅ぐと「もしかして・・・」と山頭火の存在を
イメージ、あるいは期待する。

一草庵で、癒しのそうめん流し。

平成22年7月31日(土) 第2回山頭火俳句ポスト賞(投句期間:平成22年3月1日~6月30日)表彰式を開催しました。 
ポストへの投句数は164句(うち県外句は65句、北は北海道、南は鹿児島与論島からの来庵者の句あり)。選者特選の「えぞ地からはるばる四国へ日射しじりじり 畠千咲子」は北海道から来た人の句。
表彰式の後、一草庵を来庵者及び地域の皆様との交流の場とするために「そうめん流し」のイベントを実施した。前日から竹を切り出し、15メートルの流し樋をつくった。猛暑の中、俳句表彰関係者、来庵者全員で童心に帰り「そうめん流し」を楽しみました。

2010年7月30日金曜日

一草庵だより 第3号

一草庵だより第3号をお届けします。
写真をクリックすると拡大されます。

 <内 容>
 ・  山頭火検定公式テキスト発刊 
    いよいよ全国展開始まる  愛媛CATVのロビーで発表会開催
 ・  全国をくまなく旅した
   山頭火と一遍上人の共通点 
 ・  わたしの山頭火
   無功徳で案内人の責を成し遂げたい   
 ・ ホタルの復活を確かなものにするために  
 ・ 一草庵歳時記  
 ・  山頭火の俳句に魅せられて 愚を語る   
 ・ NPO法人まつやま山頭火倶楽部 年間計画
 ・ 案内人徒然ばなし  
 ・ その他



2010年6月30日水曜日

一草庵だより 第2号

一草庵だより2号ができました。
写真をクリックすると拡大されます。

<内 容>
  ・  『山頭火検定』松山で実施のニュース、全国へ発信
  ・  ようこそ!来庵者 
       親孝行を兼ねて
       ご家族揃って一草庵へ ……母堂は熊本味取町に在住……
  ・  なぜ、絶筆が「蟲三句」だったのか
  ・  おもてなしの心  
  ・  大橋小橋ほうたるほたる…を夢みながら
  ・  来庵者落書きノート
  ・  一草庵歳時記 
  ・  一草庵アンケートの報告
  ・  案内人徒然ばなし   




2010年5月20日木曜日

一草庵だより 第1号

平成22年5月一草庵だよりが創刊されました。写真をクリックすると拡大されます。ご覧ください。

<内 容>
  ・ 創刊に寄せて 理事長 熊野伸二
  ・ 第二回俳句一草庵開く(選者と参加者の選抜に沸く)
  ・ 俳句一草庵入選句
  ・ 山頭火俳句ポスト入選句
  ・ 一草庵歳時記 
  ・ 『山頭火検定』実施へのチャレンジ 
  ・ 案内人徒然ばなし 


2010年4月30日金曜日

『第2回俳句一草庵賞』決定。

                           『第2回俳句一草庵賞』
               (開催日 平成22年4月29日)


俳句一草庵大賞
家よりの一歩を春の旅となす   松山 村上邦子

(評)「フランスへ行きたしと思えどもフランスはあまりに遠し」と誰かの詩があった。
「人はみな旅せむ心鳥渡る」波郷の句をある。
家を出ることで日常とは異次元の世界へ遊びたいのは、春の誘いであろうか。(熊野)

小西昭夫・選
【特選】原罪というべきか少年と薔薇  伯方高校 安部光陽

(評)アダムとイブが犯した罪がすべての人間に背負わされているというのが原罪。
犯罪でなくても、嘘をついたり約束を破ったりすることも立派な罪である。
もちろん、無垢な少年と薔薇も原罪とは無縁ではない。

 【入選】美容院出て春風に近づきぬ   松山 村上邦子

(評)何かに「近づく」といえば、一般的には形のあるもの。
この句の面白さは、近づくのが春風という形のないものであるところ。
オシャレだ。

白石司子・選
【特選】桜餅十二単は重すぎる  新居浜西高校 岡部 咲

(評)「桜餅」と「十二単」の取り合わせの新鮮さにまず驚いた。
桜色の美しさから十二単を思いついたのかもしれない。
それから下五「重すぎる」に十二単だけでなく、人生、そのものの重たさみたいなものを感じた。
一句全体からは、何となく気だるい春をもてあまし気味の作者像も見えてくる。

【入選】花の雨けふは饂飩でも打とか 松山 浅海好美

(評)この句から「うどん供えて、母よわたくしもいただきまする」を思い出した。 
もちろん作品中に山頭火は不在であるが、短い花時をいっそう縮めたりする「雨」だからこそ、
作者は山頭火と心を通わせ、「けふは饂飩でも打とか」のフレーズを得たのかもしれない。
美しい桜の花の頃の雨、また「けふ」という、やわらかい旧仮名表記、しかし。「打とか」の
生の口語が、生きることへの図太さみたいなものを感じさせる。場面の飛躍が見事な句だ。

高橋正治・選               
【特選】ひと言の嘘にはじまるおぼろかな   松山 伊藤海子

(評)自然には表裏がない、かけひきもない。
かけひきを含んだ多くの嘘はいつか自然の前に審かれる。

【入選】お互いの話そこまで夕桜        松山  谷口君子

(評)雄弁には偽りが多く、静かな独言には真実がひそむ。
それでは夕暮のほのかな春の哀愁を満たしましょう。


本郷和子・選
【特選】家よりの一歩を春の旅となす   松山 村上邦子

(評)家を出て一歩踏み出すともうそこは春の旅。
遠くへ行くこうが近くであろうが外に出ることすべて旅である。
平明な句であり優しい発見がある。

【入選】若者を都会へさらふ春一番    松山 三好真由美

(評)春一番が物を攫うのは当たり前であるが、若者を都会へ攫うという発想は、
新鮮であり、一面、現代社会をも表現している。躍動感のある句である。

熊野伸二・特選
【特選】飛花落花チンパンジーの大欠伸  大阪市豊中 三上照昭
 
(評)ぱっと咲いて、一斉に散る桜に、人間はさまざまな感慨を持つ。
戦争中には、「桜のように、ぱっと散る」ことを誉とする思潮さえあった。
が、チンパンジーには通じない。のどかな春の退屈を大欠伸する無頓着が、
むしろうらやましい。

 【入選】異郷へと踏み出すペタル四月かな  済美平成 飯尾沙也夏

(評)四月は、新しい年度の始まりであり物みな生命がみなぎるシーズン。
自転車のペタルを踏んで出発するのは、地理的な異郷であると同時に、
心の異郷への旅発ちをも意味しているのだろう。

一草庵会場賞
たっぴりと春含みたる筆の先            新居浜 永井由紀子
ととととと鳥走りをり風光る            松山 宮本シゲ子
つんつんと筍頭をだし地球割る      松山 福田佐奈枝
啓蟄 や脱衣かごより赤いシャツ    松山 高田ヨネ子
生かされて胸の奥まで春の波     松山 村上邦子

一草庵若葉賞
異郷へと踏み出すペタル四月かな   済美平成  飯尾沙也夏
ラーメンの三分長し春時雨         愛光学園  岡田志具麻
桜の木緑のはっぱに衣がえ        荏原小   久保香織


2010年4月29日木曜日

『第2回俳句一草庵』開催。

「俳句一草庵」を、4月29日開催。
投句者の、投句者による、投句者のための、公開句会ライブと称して。
ご存知の俳句甲子園を真似て。

4月に事前投句を募集して、約300句が集まりました。
高校生からおじいちゃん、おばあさんまで、約70人以上の方が来庵してしてくれました。
午後1時から4時まで、帰らず楽しんでくれて、ホッとしました。

<大賞>  
家よりの一歩を春の旅となす      村上邦子
<特選>  
原罪というべきか少年と薔薇は    安部光陽(伯方高校)
桜餅十二単は重すぎる         岡部 咲(新居浜西)
ひと言の嘘にはじまるおぼろかな   伊藤海子
飛花落花チンパンジーの大欠伸    三上照昭

「原罪というべきか少年と薔薇は」の句、わかりますか。

原罪とは、人間が最初に犯した罪。
神はアダムとイヴに楽園にあるどの木の実も食べて良しとした。
ただ、知恵の木の実だけは、食べることを禁じた。
地上で一番こうかつな蛇が、イヴに神の命令にそむいて、
禁じられた知恵の実を食べるようすすめた。
イヴはそれを食べて、アダムにも食べるよう勧めた。

神の定めた律法を破ることによって、それ以来、全ての人間は、
アダムが犯した原罪を負ってこの世に生まれ、生きていくことになったという。

何も知らない初々しい純粋な明日に向かって羽ばたく少年。
今、まさに咲こうと、世の中に初めて顔を出そうとする、真紅のバラ。
少年がアダムで、バラがイブなのだろうか。
少年とバラは、原罪を背負っているのだろうか。
背負わせていいのだろうか。
この哲学的な現代俳句が、強く印象に残りました。

2010年3月28日日曜日

桜さくさく「く三庵めぐり」。

山頭火に、 
「さくらさくらさくさくらちるさくら」        
「なければないで、さくら咲きさくら散る」 
の句があったので、桜さくさく「三庵めぐり」を計画。(3月28日)

三庵とは、小林一茶も、尊敬して教えを請うて、伊予の国に訪ねて来たという、俳人栗田樗堂(ちょどう)のいおり、「庚申庵(こうしんあん)」
夏目漱石が正岡子規と52日間すごし、文豪・俳人として巣立つきっかけとなったいおり「愚陀佛庵(ぐだぶつあん)」
それと、山頭火・終焉のいおり「一草庵(いっそうあん」です。

入社4年目、最初の赴任地・松山で頑張っている 朝日新聞の美人記者が、
桜さくさく「三庵めぐり」を記事にして報道してくれました。
<サクラを眺めながら、点在する句碑の紹介に加え、松山の街の史跡の説明もあった。参加者は、三つのいおり以外にこんなにも句碑や史跡があるなんてと感心していた。>とのコメントを添えて。

三つの庵が交代で当番を務めました。今回は一草庵の担当。参加の皆さんに次の資料(地図)を配り喜ばれました。(クリックすると、地図が大きくなります。)