「なにもいらない 山頭火と放哉」の公演、もうすぐ開演します。
日時: 平成24年3月21日(水)~25日(日)
場所: 池袋シアターグリーン・ビックツリー
入場料: 3500円 <03-3983-0644>
大正時代から昭和初期、種田山頭火と尾崎放哉という二人の偉大な俳人に
よって、季語や五七五という定型句にとらわれない自由律俳句が大いに花開く。
制約がない句形だからこそ、俳人たちの技量、センス、感受性が問われる。
勿論、舞台は、松山・一草庵。楽しみですね。
今年の2月半ば、東京よりバスガイド役の鈴木藍実さんが、一草庵を訪れた。
山頭火と伊予弁の勉強で。
やる気満々。
朝ドラ「カーネーション」ではないが、その生々しい熱情こそが、画面からはみだす
リアリティーを生み、人の心を動かすのではないだろうか。
東京、大阪で働いていた時のことを思い出す。(伊予弁のこと)
「大きな声で、おらぶな。」とか「その机のはたへ置いといて。」
というのが、わかってもらえなかった。
「おらぶ」とは大きな声で叫ぶことをいう。
「はた」とは、そばへということ。ふとそんなことを思い出しました。
宝塚出身の「旺なつき」さんと「山頭火」さんの絡み合いなど、楽しみですね。
「なにもいならない 山頭火と放哉」
この言葉で、連想した俳句を紹介します。
まつたく雲がない笠をぬぎ 山頭火
いれものがない両手でうける 放哉
あなたなら、どんな句を思い浮かべますか。
また、「なにもいらない」という言葉より、こんな禅語を思い浮かべました。
無一物処無尽蔵
<なにもないところに、すべてのものが蔵(かく)されれいる>
山頭火と面識のあった、佛通寺管長・山崎益洲老師の扇面を紹介して終わります。
益洲書「無一物処無尽蔵」 |