「山頭火と歩こうレトロ三津吟行句会」です。
吟行コースを紹介しておきます。《事前調査の巻》
スタートは、伊予鉄・三津駅 13:30~。
山頭火も一緒に歩きます。
山頭火も一緒に歩きます。
住吉橋を渡って、昔の商店街を港のほうへ進みます。
まずは、じゃこ天の美味しいお店「練や 正雪」さんに立ち寄ってみましょう。
「練や 正雪」さん |
「ヨネヤ旗店」さんも素敵なお店です、残念、日曜、祝日は、お休みです。
「ヨネヤ旗店」さん |
商店街を左に折れると、そこは、伝承・江戸時代といわれる「大上家」の白壁が見えてきます。
なまこ壁の残る大上家 |
今では、茅葺の屋根は、トタンで塞がれています。
つぎの角を右に折れます。
大正時代の洋館「濱田病院」が左手に意味深に建っています。
私の心を捉える好きな建物ですが、すっかり荒れ果てています。
ちょっぴり、札幌時計台のイメージを偲べます。
大正ロマンの残る濱田医院 |
裏には、和風の庭が残っているそうです。
この通りは、昔は医者町といわれた通りだそうです。
港のほうへ、進んでみましょう。
新しい三津浜図書館の前の「三木金物店の古い白壁の蔵」(明治13年頃)、何故かノスタルジーに浸ってしまいす。
三木金物店の古い白壁の蔵 |
白壁の遠藤味噌醤油店 |
私の一番好きな三津の風景です。
この三津の路地をそぞろ歩きすると、自然な感じでレトロ倉敷の風景が飛び込んでくるのです。
そこを過ぎると、富岡鉄斎と親交が深く、そして鉄斎が名付けた「二名煮」の近藤家があります。
少しバックすると、三津で一番、風雅あふれる佇まいの初代三津町長・近藤貞次郎の隠居所「梶原家」が、優美な姿を今も残しています。
風雅な佇まいの「梶原家」 |
屋号「三庄」の名を持つ三津で最も古い船具屋「河野家」があります。
「河野家」の書院の欄間 |
江戸時代の商家「河野家」 |
もう少し、商店街を三津駅の方に戻ると、「辻井戸」の遺跡があります。
港のほうへ向って、大原其戎居宅の跡を訪ねてみましょう。
正岡子規は書いています。
「余が俳諧の師は実は先生をもってはじめとす、しかして、今に至るまで他の師を得ず。」
芭蕉のあら株塚もあります。
しぐるるや 田のあら株のくろむほど 芭蕉
「石崎汽船本社ビル」を通過して、「鈴木家」を通って
今日の句会会場「鯛や 森家」へ向いましょう。
句会予定開催時間(15:00~17:00)
森家は、三津の俳諧ゆかりの家で、森連翠、連甫が俳句を嗜み、河東碧梧桐も帰郷した時は、よく句会をしたそうです。
俳諧ゆかりの家「鯛や 森家」 |
時間があれば、近くの「三津の渡し」にのってみたらいかがでしょう。
歴史は古く、応仁の乱の始まったころから、三津、港山の間を渡し船で結んでいたそうです。
無料の公営渡し船ですよ、三津の風物詩を味わってみてください。
三津の渡し |
以上、エトランゼ・池田由美著「三津の古建築ものがたり」に魅せられて企画した「レトロ三津吟行句会」の企画内容です。
江戸から昭和のはじめの町並が残る三津の町。
俳諧・茶道を嗜んだ町民、文人墨客が集った三津の町。
松山市50万都市の身近にある港町、レトロのなかに新しさが息づく町に生まれ変わってほしい。
琵琶湖ほとりの黒壁の町スクウェア長浜のように蘇えらんことを。
雨が心配の句会になりそうですが、参加する皆さんに三津の魅力を肌で感じていただければ嬉しい。
池田由美さん作成のルンルン気分の「三津散策まっぷ」 黒い線の部分を歩きます。 |
池田由美さんの本によると、ケンブリッジの町並みと同じように、やすらぎを与えてくれるという三津の町並みを約1年半かけて取材し、書き止めたノートが8冊以上なったそうです。
三津の町に魅せられたその思いを、何とか形にしたいと思い、転勤先の熊本で3年の歳月をかけて完成されたのが、その著書「三津の古建築ものがたり」です。
このブログの内容は、ずべて池田さんのノウハウの紹介です。