今週の山頭火句

今週の山頭火句 旅のかきおき書きかへておく  山頭火

2012年11月27日火曜日

山頭火と歩くレトロ三津吟行句会 

 古い商家の残るレトロ三津の町を、
 山頭火に扮した山頭火案内人と歩いて、
 第7回の俳句一草庵を、エンジョイしました。
 雨を心配していましたが、少し朝に、しぐれただけで風情のある句会となりました。

山頭火の生きた昭和の初期の風景が残る三津の路地歩き。
 なまこ壁の残る大上家、大正時代の擬洋風建築の濱田医
 院、白壁の遠藤味噌醤油店、玉井畳店見学、鉄斎ゆかりの
 近藤家等を巡って、俳諧ゆかりの旧家・森家で句会を行いました。



俳諧ゆかりの商家・森家
2階段の銅版の緑青が美しい

会場の関係で、参加者は20名に限定。
 また時間の関係で投句数一人2句としました。
 互選の結果、次の句が優秀句として選ばれました。

      第7回俳句一草庵賞


<大賞>
      時雨来る気配格子戸軋む音      松山市 本郷和子

<副賞>
      呼べばすぐ応える渡し紅葉山     松山市 岩崎美世

<一浴一杯賞>
      畳針五寸じわりと冬深む        松山市 東麗子

小西昭夫・特選
      残る菊女子制服の指定店        松山市 白石かがり

白石司子・特選
      川やら海やら迷うて連理の枝の庭   松山市 高橋孝伯

本郷和子・特選
      路地ぬけてまた路地ぬけるしぐれ人 松山市 太田和博  

熊野伸二・特選
      三津の渡し風の欠片の冬とんび    松山市 三好まゆみ

 愛媛新聞の記者・伊藤さんが取材して、次のように紹介してくれました。


  翌日、三津浜クリエーターズの企画・路地裏賑わい仕掛け人「山野潤一さんと三津をめぐる会」
  に参加しました。NHKが取材にきていました。
  松山放送局が午後6時から放送している”いよ×イチ”で紹介するとのことでした。
  三津ファンが増えて、魅力ある三津の町が、早く尾道のような港町として、
  蘇えってくれると嬉しい。