今週の山頭火句

今週の山頭火句 笠にとんぼをとまらせてあるく  山頭火

2012年12月2日日曜日

Stay hungry. Stay foolish.

生誕130年記念の第21回全国山頭火ファーラム・防府へ行ってきました。<2012.12.1>
その模様を報告します。
 中村敦夫さんの山頭火物語「鴉啼いてわたしも一人」が、2時間に渡る熱演で繰り広げられました。
 民藝の佐々木梅治さんが、山頭火をテーマごとに紹介し、中村敦夫さんが、山頭火になりきって想いを語ります。
敦夫さんは、懇親会の会場で、質問に応えて「近代は経済成長至上主義で環境を破壊し続けている。漂泊行脚の旅の中で、近代の生き方に疑問を持った山頭火の生き方に共感した」と言われました。 





 新しく「山頭火ふるさと会」の会長になられた西本正彦氏の言葉が印象に残ったので紹介しておきます。

山頭火は9歳、小学3年生の時に母を亡くする。
父は政治、女性に入れ込んで種田家をつぶす。
愛しい母を想い、信じられない父の元で、社会に生きる力を持たず、母の愛も知らず、それを酒に求め、生まれながらに素直に生きた。
失敗をしても起き上がり
名をなしても、いばらず
私は、これを「おきあがりこぼしの山頭火」と言ってますとのこと。
山頭火の生き方は、日記にも書いていますが…
愚にかへれ、愚を守れ、愚におちつけ <山頭火>
の人生だった。
突如、ジョブズの話しが飛び出します。
あのアップル社、ipod・ihone・ipadを世に出した故スティーブ・ジョブズです。
彼が、スタンフォード大学の学生に送った言葉「Stay hungry Stay foolish.」(ハングリーであれ、バカであれ)
この言葉は、山頭火の愚と同じだ。
会場には、秋山巌さんのこんな肉筆の絵が飾られていました。
何事にも執着せず、頭を空っぽにして、一途に勉強しつづける山頭火の生き方と同じだと、言っていたと感じ取りました。

あなたも、愚を守る・山頭火の生き方を、もう一度読みとってみませんか。

<追伸>
ジョブズの座右の銘「Stay hungry. Stay foolish.」についていろいろと考えさせられた。
①PRESIDENTの10月29日号 人生が変わる「仏教」入門。
S.ジョブズ氏と曹洞宗の禅との関わりの記事あり。
ジョブズの一貫した製品作りのポリシーには、道元禅師の教えが生かされているという
「実徳を蔵して、外相を荘らず(内面をよくして外面を飾らない)」という思想。
そしてジョブズの思想は、禅から学んだ「もてなしの心」だったという。
<飾らない山頭火の生き方とよく似ているようだ。>

②追跡者 ザ・プロファイラー
 「スティーブ・ジョブズ “シンプルに、前へ”」 の放送があったようだ。
 日本人の僧侶が、ジョブズの価値観に影響を与えてたという。
 その人の名は、曹洞宗の禅僧・乙川弘文。
 ジョブズ氏率いる米NeXT社の「宗教指導者」に任命され、ジョブズ氏とローレン・パウエルの結婚式を司った。
 <ジョブズと乙川弘文の交流をコミック化『The Zen of Steve Jobs』は、米国で、日本では、集英社インターナショナルから今年2月に刊行さてているという。>
ihoneのタッチパネルのガラス、そのデザインは、シンプルで美しい。
 ジョブズのモットー「集中とシンプル」。
 山頭火が求めた単純に徹する俳句にも通づるところがあるようにも思えてきた。