一草庵を訪れた人が、山頭火の写真をみて スケッチした鉛筆画です。 |
こんな句を詠んで
山頭火は、四国遍路の旅をしています。
昭和2、3年の遍路、そして最後の旅となる昭和14年の46日間の遍路巡拝です。
一草庵での日々の暮らしでも、お遍路さんを見ると、
飛んで行って、今日の自分の食べ物まで手渡していたようです。
一草庵の訪庵録が、一杯になったので、新しいノートに差し替えました。一生懸命読ませていただきました。少し紹介させていただきます。
<訪庵された多くの人は、一草庵は、静かで、何故が心が落ち着きます。
トイレがきれいです。と書いていました。>
今回は、お遍路さんのメモを拾ってみました。
☆山頭火の句を知り、40年経ちました。
お遍路の途中寄らせていただきました。一草庵に入りお線香を手向けたかったのです。
(2011.3.3 さいたま市 矢島)
☆「分け入つても分け入つても青い山」
四国八十八ケ所、歩き遍路、4回目のお参り。
一草庵をめざしてやって来ました。
反省あることしきりの人生ですが、又楽しい。
(2011.5.24 神戸市 西脇朋子)
訪庵録の画像① |
☆昨日の雨が嘘のように晴れ、晩秋のさわやかな中を歩いて遍路しています。
今まで何度も遍路道を歩きながら、立ち寄れませんでしたが、思いきって今回訪ねました。
とてもよかったです、合掌。 (2011.11.20 山口 児島)
☆遍路のたびに、来ています。また、いつか。
ひたすらに歩くへんろの幸せよ。 (2011.12.26 正木恭子)
☆うぐいすに 背中おされて へんろ道 (2012.4.12 おほ)
訪庵録の画像② |
目にして、地元に生まれながら、こんなにいい所があるのかしら?と認識しました。
「結婚し、山頭火のふるさとを訪ねる為に、コツコツ貯めたお金で、やっと30年ぶりに念願を達成とのこと。」読んでいると、不思議に涙す。 (2012.7.10 KS)
☆四国遍路の途中、立ち寄らせていただきました。
「分け入つても分け入つても青い山」
初めて読んだ山頭火の句で、その時、心に残ったものでした。
季節は異なるものの、山道を独り歩きながら思い出しました。
「霜月の伊予の遍路地 ひと恋し」 (2012.11.21 福島市 高泉 修)
山頭火案内人の当番日誌にも、お遍路さんと出会いのお話が綴られています。
松山の人の中には、歩き遍路に出るとき、一草庵を訪ねて、無事にお遍路できますよう祈願して
遍路を始める人もいます。
一草庵・そこは、51番札所石手寺から52番札所太山寺への遍路道で、一休みして鋭気
養う特別霊場になったようです。
<追伸>
どこの誰かは知らないけれど…、月光仮面ではありません。
”じゅん”さんという人が、訪庵録に6回も登場してくれてます。
じゅんさんに、幸あれ!