今週の山頭火句

今週の山頭火句 ひらくより蝶がはなのうへ 山頭火

2014年4月27日日曜日

「第9回俳句一草庵」 公開句会ライブにお越しください!

皆さん、29日は、一草庵にきませんか。
一草庵で公開の句会ライブを行います。
あなたの選句で、俳句賞がきまります。

      俳句一草庵大賞
      一浴一杯賞
      柿しぐれ賞
      松山市文化協会賞
       
 参加者には、どなたも選句権が与えられます
 どんな俳句が選ばれるか、楽しみですね。
 短期間でしたが、全国、いや外国からの投句がありました。
 一次選考に残った句は78句です。
 その中より、参加者と選者の挙手とディベートで優秀句を
 決定します。
  
   ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「春の俳句一草庵」を、4月29日(祝・火)に開催します。
一草庵での公開句会ライブです。

山頭火の俳句にこだわらなくても結構です。
五・七・五であってもなくても
季語があってもなくても OK。
自由な心で、自然のリズム感あふれる俳句を、
あなたも作ってみませんか。


   俳句を募集中です! 投句締切 4月15日(火)



【日時】 平成26年4月29日(祝・火)13:00~
【会場】 一草庵(松山市御幸1丁目435番地1

「村上護記念賞」を新設しました。


今回、山頭火顕彰に寄与された故・村上護先生を記念して、「一草庵・村上護記念賞」を新設しました。選者は、村上先生といつも、ご一緒に俳句を作られていた水内慶太先生にお願いしました。


 《 募集要項 》
  ☆ 有季、定型・自由律のジャンルは問いません。
  ☆ ハガキ、FAXに 一人2句まで。<未発表作品を>
  ☆ 住所、氏名、年齢、連絡先電話の記入を。 <小中高校生は、学年を記入>
  ☆ 投句料は、無料です。
  ☆ 入選句は新聞に掲載、記念品あり
  ☆ 投句締切                                      4月15日(火)まで。
 
     送付先 〒799-2651

          愛媛県松山市堀江町甲1615ー3
           NPO法人まつやま山頭火倶楽部

     お問合せ
          Tel 090-6882-0004
          Fax 089-978-5959

  「俳句甲子園」に参加準備中の方々へ、予行演習として、

  挑戦をしてはいかがでしょうか。


  ※ 台湾の義守大学、松本第一高校、伯方高校、弓削高校、松山東高校、
    松山西中等教育学校、水沢高校、飛騨神岡高校、
    所沢高校、済美平成中等教育学校
    新潟県、長野県、東京都、愛知県、千葉県、埼玉県、岡山県、兵庫県
    福岡県の皆さま、
    オーストラリアからも投句がありました。サンキュー。

2014年4月21日月曜日

『第13回山頭火俳句ポスト賞』の発表です。

 『第13回山頭火俳句ポスト賞』を発表します。

おめでとうございます。
(投句期間 25年11月1日~26年2月28日)       
                                        
一草庵の「山頭火俳句ポスト」に投句された俳句は121句。
(内、県外句の数17句、英語俳句2句)
東京、川崎、神奈川、横浜、京都、大坂、山口防府、フィリッピンなどの
全国各地からの投句の中より、各選者の先生に優秀句を選んでいただきました。

表彰式は、4月29日(火・祝)に一草庵で行います。

 

             
  山頭火俳句ポスト賞               


 飛行機雲捕へし寒の潦   松山市 西野周次

(評)潦(にわたずみ)は、水たまりのこと。そこへ空に描く飛行機雲の白い一本の線が映ったのである。季節は寒であるから、冬の空の空気も澄んで、飛行機雲の白い線が、水たまりにくっきりと見えたのであろう。それを「捕へし」と詠み、寒の空、寒の水たまりの冷気と鋭さがうまく表現されている。(本郷評)


 山頭火一浴一杯賞

The warmth  embrance  of  red  kimono
makes  my  winter  glow and grow   ボリヴェール・チャリーナ(フィリッピン)

     (意味:赤い着物に包まれて冬暖かし)

(評)国際交流で訪れた外国の女性が、着物に袖を通して、その暖かさに安堵感と
満足感を味わっているのが詠まれている。
「赤い着物」の表現を見ると、彼女は和服が持つ絵柄や意匠性などよりも、「赤」の色が印象的だったのだろう。着物にも、日本文化の歴史や伝統の集積があることを理解してほしいものだ。(熊野評)


 小西昭夫選

【特選】
なの花に元気をもらって山のぼる  松山市 小濱宗太朗(8歳)

 (評)菜の花が咲いている。その菜の花に元気をもらって登る山なので、
 高い山ではないだろう。それでも、山を登ってゆく弾み心が伝わってきて気持ちがいい。


【入選】
冬至湯に隣りいれずみ男なり      神奈川県 高力英夫

 (評)日本の温泉や銭湯の多くは「入れ墨お断り」になっている。
 だから、隣の人に入れ墨があればちょっと引くかも。
 でも「いれずみ男」といわれると「ねずみ男」みたいでおかしい。

白石司子選

【特選】
The sweetness of persimmon is in the heart of Santokasan                     ボリヴェール・チャリーナ(フィリッピン)

          (意味:柿の甘さが山頭火さんの心)

(評)「柿」の句はこれまでにたくさんみてきたが、「柿」の「sweetness」
つまり、「甘さ・美しさ・愛らしさ・楽しさ」が、山頭火の「心」の中にある、
つまり「心」だと断定したのが斬新。子規も波郷も柿が大好きであったが、
これからは柿イコール山頭火の心と思ってしまいそうだ。
また、山頭火ではなく、「Santokasan」としたことで、山頭火に対する、
憧れ、また、尊敬の念みたいなものも伝わってくる。

【入選】
なの花に元気をもらって山のぼる  松山市小濱宗太朗(8歳)

(評)一句一章で単純明快。そして、黄色い「なの花」の取り合わせが効果的で、
作者だけではなく、一句を元気印、つまり印象明瞭にしている。
なの花に元気をもらった作者は、山のぼりの達成感をきっと味わったことだと思う。
大人になると技巧的になりがちだが、俳句だからとあまり難しく考えないで、
まず、言いたいことを素直にそのまま詠むことが大切。
そして、あとから五・七・五に凝縮させればいい。

本郷和子選

【特選】
山彦に山彦応え春になる          松山市 村上邦子

(評)「ヤッホー」と呼べば「ヤッホー」と応える山彦。だれでもよく経験したものである。
山峡や、谷間に向って大声を出せば、谺(こだま)となって返って来る。
季節は春になるところ。この句を声出して読むと本当に春が来た感じがする。
明快にスッキリと一句にしたところに共感。

【入選】
焼失の寺の地を這ふ仏の座       東温市 井門敬之

(評)昨年焼失した道後の宝厳寺のことであろう。焼けた跡地に春が近くなった頃、
仏の座の草を見つけ、作者は何を思ったのだろう。「仏の座」は春の七草の一つで、
地を這うように丈が短い。「仏」という語を、入れたことで少し救われた気がする。

熊野伸二選

【特選】
朝もやに軋む櫓の音蜆舟         松山市 東矢敏子

(評)払暁、一面に立ち込めている靄(もや)の中から「ギィー、ギィ―」と櫓の音が聞こえてくる。「あれは、シジミ漁に漕ぎ出す舟」と納得する。靄が夜明け直後の静謐を包み込む一方、櫓の音が、遠慮がちに一日の始まりを告げているようにも見える。墨絵のような朝の景が見える佳句詠まれた場所は、船でシジミ漁する島根県の宍道湖あたりか。

【入選】
ちぎれ雲一つ遊ばせ山眠る      松山市 岩井悦子

(評)下五の「山眠る」は「冬山惨淡として眠るが如く」(郭熙の臥遊録)に拠る冬の季語。自然が活動をストップして眠った状態に見える。その山々の上をちぎれ雲が流れているのを「遊ばせ」と詠んだ。静と動の対比の妙を感じさせるスケールの大きな句。その山々も、
いまや「春山淡冶にして笑うが如く」に活動を活発化している。


俳句ポスト児童賞


みゆきじ山松山じょうとせいくらべ  松山市小濱日南子(9歳)

(評)御幸寺山の方が松山城より、高いのであるが、両方の山を見比べた
とき、どちらが高いのかなと考えたのでしょう。せいくらべと思ったところがおもしろい。
(本郷、熊野)





2014年4月4日金曜日

自由律の女流俳人 夏目雅子さんのこと。        (4月12日、BS-JAPANで放映)

 ぬぐつてもぬぐつても汗みどろ

 この句は、山頭火の句ではありません。
 さて、誰の句でしょうか。
浅井慎平さんの句
 作者は「海童」、夏目雅子さんの俳句です。


 高校時代から、俳句を作っていたそうです。
 写真家・浅井慎平さんが主宰する「東京俳句倶楽部」
 に所属していました。
 夏目雅子は、山頭火さんの句が好きだったそうです。
 掲句は、山頭火の句
 「分け入つても分け入つても青い山」を連想しますね。


 夏目雅子さんは、1985年9月11日病に倒れます。
 27歳。

 夏目雅子、没後29年の真実を探る番組が、
 4月12日(土)BS-JAPANで放映されます。
 <21:00~22:549> 
昭和の微笑 夏目雅子29年目の真実」
 
 俳句の紹介にあわせて、山頭火の紹介もありそうです。
 ご期待ください。


<夏目雅子コト「海童」の句の紹介>


阿婆擦(あばず)れた裸娘(らっこ)の肌に浮雲の影

油照り汗もなく立つ忠犬ハチコウ


梅酒たいらげ梅をかじつて舌つづみ

油照り汗もなく立つ忠犬ハチコウ

時雨てよ足元が歪むほどに

あの人を鳥引く群れが連れて行く

寒空に赤い火は有り難い

水中花何想う水なのか

風鈴よ自分で揺れて踊つてみたまえ

湯文字乱れし冷奴の白

寄せ鍋や湯気かき集め一人じめ

屋台まで賛美歌きこゆ聖夜かな

雪の芽をつけて春待つ梅の里

結婚は夢の続きやひな祭り

間断の音なき空に星花火



「鬼龍院花子の生涯」「時代屋の女房」「魚影の群れ」「瀬戸内少年野球団」
 の映画が見たくなった。
 一番好きな映画は、相米慎二監督の魚影の群れ」です。

の句

※ 福山雅治さんのダンロップのCM、人気があるようです。

  山頭火の句を福山さんが読むのです。
  ダンロップ・タイタの進化を読みあげているようだ。

  ほととぎすあすはあの山こえて行こう 山頭火

 昭和8年6月20日の句です。
 山口県美祢市伊佐町で詠んでいます。

2014年3月20日木曜日

「3月10日は、山頭火の日」=一草庵流おもてなし・国際バージョンです。

3月10日、「一草庵・山頭火の日」の報告です。

留学生達と日本の文化をつうじて、国際交流を行いました。

中国の人、韓国の人、インドの人、台湾の人、フランスの人が、一草庵へやって来てくれました。

 その一草庵風景を写真を紹介しておきます。
 当日は、愛媛朝日テレビの坂口アナが取材にきてくれ、放映してくれました。



2014年2月25日火曜日

「3月10日は、一草庵・山頭火の日」です。

お知らせです。
「3月10日(月)は、一草庵・山頭火の日」です。

 <この日は、一草庵を公開しています。>



11時間頃から、一草庵で「お餅つき」もおこないます!

13:00から、  ①妻サキノが、山頭火のお話をします。

          そして、
           ②着物姿の留学生との交流が始まります。

           ③一草庵は、「お茶室」に変身して、お茶会を開催しています。
        



           ご来庵をお待ちしています。


               ☆☆ 昨年の「山頭火の日」の様子です。 ☆☆









2014年2月20日木曜日

『第12回山頭火俳句ポスト賞』の掲載。

ずっとずっと、ホームページの更新ができていませんでした。


一草庵では、いま一枝の紅梅が満開です。


昨年の出来事ですが、掲載させていただきます。
『第12回山頭火俳句ポスト賞」の紹介です。
表彰式は25年11月23日に行いました。

 一草庵の「山頭火俳句ポスト」に全国からの訪問者

から俳句が124句、投句されていました。
(内、県外句の数は38句)
北海道札幌市、東京都杉並区・足立区・目黒区、
東京都八王子市、横浜市、埼玉県北本市、岡山県赤磐市・神戸市、高松市、長崎市など全国各地、台湾からの句の中より、各選者の先生に優秀句を選んでいただき
ました。



『第12回山頭火俳句ポスト賞』の報告です。
(投句期間 25月1日~1031日)
       
山頭火俳句ポスト賞

まっこと山頭火逝きし草庵柿赤し 松山市 安平賢三

(評)「まこと」ではなく、「まっこと」の切り口が、作者の思いを遺憾無く伝達。
もちろん山頭火が「逝きし」ことは作者自身にはわかっているのだが、終焉の地「一草庵」を訪れた時、「もう、山頭火はいないのだなあ」という気持ちを一層強くしたのである。そして、下五「柿赤し」がその印象を強烈なものとさせている。
(白石評)


山頭火柿しぐれ賞

柿したたる鳥のくちばし光る    松山市 太田和博

(評)熟した柿の実がぽたぽたとしたたるのである。鳥はその実をつついたのか、
くちばしが濡れて光っているのだろう。定型句でなく自由律である。
本来「滴り」は夏の季語であるが、この句は水滴でなく、柿の実のしたたりである
から異存はない。「したたりて」でなく、「したたる」と断定し、又「光る」と終結し、その<る>と<る>が快いリズムとなっている。初めての「柿しぐれ賞」にふさわしい秀句と思う。(本郷評)

 ※ 昨年の10月11日、山頭火の命日「一草忌」に、
 山頭火の句「しぐれて柿の葉のいよいようつくしく」に因んで、
 山頭火の和菓子「柿しぐれ」ができました。
 それを記念しての「山頭火柿しぐれ賞」です。
  
さて、銘菓「柿しぐれ」を持っているのは、誰でしょう

小西昭夫・選

【特選】まだまだと一草庵の青い柿  松山市 太田和博

(評)何かしているときに、「もういいか」と思うことはよくある。
しかし、それを諾えば物事はそこで終りである。「まだまだ」という
のは柿の熟れ具合でもあるし、自分へのエールでもある。
「一草庵」と「青い柿」の取り合わせが決まっている。


【入選】山頭火居士の位牌の涼しさよ 岡山県赤磐市 杉生征之進

(評)山頭火の位牌は本当に小さい。小さな位牌のつつましさと「山頭火居士」のみ
のシンプルさが涼しさを運んでくれる。
位牌の山頭火には、もはや煩悩に苦しまなくてよい涼しさがある。

白石司子・選

【特選】流水に秋思のありて留まらず   松山市 西野周次

(評)人それぞれに物思いにふける秋であるが、この句では「流水」に「秋思」を抱いたのが発見。まさに人生は流れる水の如し。生きていればいろいろとあるが、「留まらず」にいるからこそ、それぞれに揺れ動くと考えれば、少しは気持ちが楽になる。

【入選】行く秋や形のきれいな耳をもち 松山市 浅海好美

(評)上五「行く秋や」で切れているが、終止形「もつ」ではなく、「もち」と連用形止としたことで上五へ遡行。立ち去ろうとしている「秋」と中七・下五が妙に響き合い、「形のきれいな耳」だけが取り残されたような印象深い句となっている。

本郷和子・選

【特選】ベッドまで届く名月掌に受ける 松山市 柳瀬文雄

(評)作者は窓際のベッドに寝ているのだろうか。
ガラス窓を通して、名月の光は部屋の中まで届いているのだ。なんと美しい月光、
それを掌に受けるという行為。それは、感動するほどの情景である。
独り静かに無音の時を過ごし、澄み切った秋の空の空気までも伝わってくる。

【入選】醤油屋の猫あくびする冬隣    松山市 太田和博

評)いよいよ冬がそこにきているという頃の吟行句であろうか。
古町の醤油屋の前の陽だまりで、猫がのんびりと通る人を眺めているのだろう。
少し眠たくなったのかあくびをしている猫の姿がおもしろい。
冬隣の季語が効果的。「パン屋の猫」「魚屋の猫」ではなく「醤油屋の猫」がよい。
一句からほのかに醤油の香りまで漂う。

熊野伸二・選

【特選】流鏑馬の秋天心を射抜きたる   松山市 西野周次

(評)流鏑馬(やぶさめ)は、馳せる馬上から矢継ぎ早に弓矢を射る練習として、平安・鎌倉時代の武士間で盛んに行われたという。現在も、祭りなどに行う所がある。古武士の衣装に身を包んだ馬上の射手が放った矢が、的の板に命中し、真っ二つに割れる瞬間は、晴れた秋空の真ん中を射抜いたような爽快感を催すという句意である。

【入選】麒麟行く後姿や天高し         松山市 中本静枝


(評)現存する動物の中で、最も首が長く、背の高いキリンが、ゆったりと歩いて行く。その上に広がる真っ青な秋空。悠揚迫らざる大型動物・キリンの動きを見ていると、あくせくする人間の所業が愚かしくさえ思えてくる。そこが、動物生態の観察場所であると同時に、癒しの空間たる動物園の存在価値でもあろう。


  一草庵の「山頭火俳句ポスト」 11月~2月分の投句の
 締切りは、2月28日です。
  一草庵へお立ち寄りの際は、是非一句投句を。

 第9回の俳句一草庵は、平成26年4月29日に開催しましす。


2013年12月13日金曜日

「樗堂・一茶・山頭火吟行バスツアー」 (一草庵の巻)   そして、俳句交流懇親会(吟行優秀句の発表)

報告が遅れました、吟行最後の終着駅は、一草庵です。
到着時間が、30分以上遅れています。
松井てるみさん率いる「テルミーズ」が、素敵なメロディーで迎えてくれました。
そして、田中安子さんが、松山凧で作ってくれた、樗堂と一茶と山頭火が凧の姿で迎えます。
スナップ写真で、一草庵を味わってください。

松山凧で描く、樗堂・一茶・山頭火さん

「鉄鉢の中へも霰」山頭火の句碑を取り囲む二人
「俳壇」編集長・田中利夫さん、神野紗希さん、中村敦夫さん、マブソン青眼さん



 急いで、俳句交流懇親会会場、松山全日空ホテルへ向います。
アトラクションとして、
 琵琶「俳人山頭火」 見立旭庸先生に
 「伊予節」を小唄田村派師範 田村咲富美(さきふみ)さんにお願いしました。
  ♪伊予の松山名物名所
   三津の朝市 道後の湯
   音に名高き五色素麺
   十六日の初桜 ……
   小林一茶は、十六日桜を見たいと松山へやってきたのでした。
 
突如、山頭火現れる!

       樗堂・一茶・山頭火吟行バスツアー優秀句は、次のとおりです。
 
 水内慶太先生選
特選 秋光のほか拒みたる庚申庵           田代夏緒
秀逸 露地の秋伊予仕立てなる醤(ひしほ)の香   鈴木恭子

 マブソンア青眼先生選
特選 護亡し一草庵の萩乱れ              鈴木恭子
秀逸 秋明菊咲き上座なし下座なし           毛利敦美

 福谷俊子先生選
特選 護亡し一草庵の萩乱れ               鈴木恭子
秀逸 日の燦燦と庚申庵のはぎすすき        井門敬之

 神野紗希先生選
特選 秋好きと言えばにわかに海の風         村上邦子
秀逸 秋明菊咲き上座なし下座なし           毛利敦美

 中村敦夫先生選
特選 味噌蔵のつばめの巣後主なし            田中利夫
秀逸 醤油樽叩けば伊豫の秋高し            祐森水香

 俳句一草庵賞(熊野選)
特選 蜷(にな)の道吾の信ずることひとつ         橘 信子
秀逸 秋のこゑ匿つてをりつし二階              東 麗子


内慶太先生


神野紗希さん

2013年11月3日日曜日

「樗堂・一茶・山頭火吟行バスツアー」 (三津の渡しの巻)

小林一茶ゆかりの地として、「三津」にやってきました。
春や昔、十五万石の城下だった松山、今は人口52万人の都市ですが、そこから車で約10分のところに、戦災をまぬがれた古い歴史の面影が残っているレトロな街、それが三津浜です。

 伊予鉄「三津駅」に到着です。

「明治21年(1888年)わが国最初の軽便鉄道が走る。
夏目漱石は、開通7年後の陸蒸気(おかじょうき)に乗った。
「坊つちゃん」騒動は、三津上陸より始まる。

“停車場はすぐ知れた。切符も訳なく買った。乗り込んで見るとマッチ箱の様な汽車だ。
ごろごろと5分許り動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。……“」


すっかりと、さびれてしまった三津浜商店街の入り口のお店「練や正雪」で、じゃこてんをご馳走。
八幡浜のじゃこてんに、負けていませんよ。1枚 100円。
マブソンさん、紗希さん お味いかがですか。

吟行は、説明はない方がいいというので、省略したのですが…ここで補足しておきます。

<辻井戸>という処へ、少し説明。

 寛永12年(1635年)桑名から松山藩主に松平定行が転ぜられたとき、
定行は三津の御船手(水軍)四百戸の水を確保するため、
この地に井戸を掘らせました。
これが辻井戸です、文字通り、四つの町の道が交差する場所であったため、
この名前がつきました。

<遠藤味噌醤油店>(特別に見学させていただきました。)

創業150年。古い町には、酒蔵と醤油屋が多い。
三津浜には、現在醤油屋さんが4軒残っています。
この遠藤さん辺りの路地風景が大変好きです、私はひとり、松山の倉敷と呼ぶことにしています。



マブソン青眼さん、早速お味噌のお買い上げ。

続いて、<荒瀬染物店>
 創業大正8年。松山で祭のパッピをつくる店はここしか残っていないそうです。
俳句できましたか、紗希さんと夏緒さん。バックは、荒瀬染物店。

 三津の鯛が味わえる俳諧ゆかりの家「森家」へちょっと訪問。

森家は、子規が唯一師事した俳諧の師・大原其戎の後援者。
其戎が発刊した月刊俳誌「真砂の志良辺」は全国で3番目の俳誌。
「虫の音を踏(み)わけ行(く)や野の小道
(真砂之志良辺に載る、子規の句として初めて活字になった。子規、数年21歳)

いよいよ、「三津の渡し」に到着です。

応仁の乱は、何年に起りましたか。1467年、正解です。
「人の世は虚しい」と覚えました。
京都の人は、いまでも戦争と言えば、「応仁の乱」です。
11年も続いたのですから…。第二次世界大戦でも、3年です。

さて、「三津の渡し」は、応仁の乱が始まった時にさかのぼります。
対岸にあった港山城主・河野道春が、兵士の食糧を農漁村から調達するために、舟の渡しをつくったのが起源とされています。

小林一茶は、今から200年以上前の寛政7年2月5日、松山から三津入りをする。
樗堂の妻・虎女(俳号・羅蝶)の実家、三津の豪商・森方十の邸宅を訪れて、
2月5日から11日まで三津に滞在するのです。

三津の渡しを渡ったところにあった「洗心庵」に行ったことが
西国紀行(寛政7年紀行)に記録されています。

「五日 松山を出て、二里、三津濱、方十亭を主とす、
九日 人々と共に、小深里の洗心庵に会す、
      前文略
   汲みて知るぬるみに昔なつかしや
   旧懐の俳諧して浦辺を逍遥して、

    にな蟹となりて女に嫌はれな
    山やく山火となりて日の暮る哉
    梅の月一枚のこす雨戸哉

十一日 三津を出で又八反地村に戻る 途中吟 遠望

    凧青葉を出つ入つかな            」


その舟は、昭和45年万博の年、手こぎ舟からポンポン舟に替り、
「三津の渡し」として、海の道、松山市道高浜2号線を行き通っています。
定員12名の小さな舟が、対岸を往復。距離80m、時間は2分。
松山市の職員が運転、乗車料は無料。






  春や昔十五万石の城下かな   子規

秋の潮風を受けて
一茶も乗った「三津の渡し」を往復しました。

  秋や昔一茶ののりし渡し舟   


参加者は、こんな句を詠まれまれていました。


  三津浜の指呼の渡しや天高し   井門敬之

  秋風やふらんす人の一茶ゐて   田代夏緒

  舟はひと波は日を乗せ天高し   鈴木恭子


フランス俳人・マブソン青眼さん、エンジンの音にあわせて歌います。

2013年11月2日土曜日

樗堂・一茶・山頭火の吟行バスツアー、楽しかったなぁー!(庚申庵の巻)

秋のイベントの整理がやっとできました。
山頭火検定の合格認定式=11月3日の準備もできました。

遅くなりましたが、
まずは「樗堂・一茶・山頭火吟行バスツアー」=10月12日
の報告です。

いろいろな人からの写真が集まりました。
本当に豪華なメンバーでの吟行句会でした。

 「歴史とは、現在と過去との対話である」 E・Hカーの言葉からはじまります。
 (これは、「BS歴史館」からのパクリの言葉です。)

樗堂との対話は、「庚申庵」。一茶との対話は、「三津の渡し」。山頭火との対話は、「一草庵」。―でというのが、吟行句会のコンセプトです。

吟行バスツアーは、道後の子規記念博物館からスタートです。

道後公園の一茶句碑を見てもらいました。

寝ころんで蝶泊らせる外湯かな  一茶(酒井黙禅筆)


<西国旅日記>

  寛政7年(1795年)2月1日小正月のところに、
「道後温泉の辺りにて」として、この句を読む。
この年の2月1日は、今の3月21日にあたるから
蝶も舞ううららかな陽気であったろう、一茶33歳なり。

バスで「庚申庵」に向います。            「庚申庵」ができたのは、
寛政12年、1800年の庚申の年です。伊能忠敬が蝦夷地の測量を始めた年です。

一茶が樗堂を訪ねたのは、寛政7年。一茶33歳、樗堂47歳です。
松山へは、1月15日~2月5日までの20日間。
そして、松山を気に入った一茶は、翌年寛政8年の秋から、翌年の春まで松山に滞在
するのです。8月には、松山城で観月会をしています。今から218年前のことです。

庚申庵での説明は、庚申庵倶楽部の松井理事長に説明していただきました。




松井さんは、こんなお話をされました。

「樗堂は庵に床の間を設けなかった。句会で誰もが平等に意見できるよう、
上座や下の概念をなくした」と。
早くも秋明菊が咲いている

そして、こんな句が参加者から生まれました。                


  秋明菊咲き上座なし下座なし  毛利敦美

(この句は、俳句交流会の式場で秀逸句として、二人の選者に選ばれました。)

句作風景を紹介しておきます。











バッタどな、もし?
















あの木枯らし紋次郎で、一斉を風靡された、中村敦夫さんも参加されました。
樗堂紹介の俳句を見て、こんな質問がありました。

 一畳は浮世の欲や二畳庵  樗堂

この句にすごく魅かれたそうです。二畳でも狭いと思うけれど、一畳でも私の欲だと
いう樗堂さんの哲学に感心されたそうです。




その1、庚申庵の巻を終ります。この企画は、毎年秋に開催している「俳句一草庵」吟行句会を兼ねて実施しました。)